辺野古新基地建設で国が提出した設計変更の公開がきのうで終わり、およそ6000件に上る意見が集まりました。辺野古の設計変更。沖縄戦遺骨を掘り出すガマフヤーが抗議しました。
厚いバインダーに収められた2000ページにも及ぶ文書「普天間飛行場代替施設建設事業公有水面埋立変更承認申請書」。
辺野古新基地建設で国が軟弱地盤を補強する工事を進めるため、県に提出していた設計変更の内容について、今月8日からきのうまで3週間にわたって、県庁や名護市役所など県内8カ所で公開されてました。
これまでに県内外からおよそ5992件の意見書が寄せられたことがわかりました。これは2013年に国が行った辺野古の埋め立て申請での告示・縦覧3371件の2倍近くの数になっています
今回の設計変更では埋め立てに使う土砂をこれまでの本部町や北部地域に加え、本島南部の石灰岩採掘現場からも採取するとしていますが、これに抗議する人がいます。
沖縄戦遺収集ボランティア ガマフヤー・具志堅隆松代表「沖縄本島南部の石灰岩地域は沖縄戦の戦没者の遺骨がまだたくさんある地域なんです」
沖縄戦の遺骨収集ボランティア団体ガマフヤーの代表、具志堅隆松さん。具志堅さんはきのう、県の土木建築部海岸防災課を訪ね、桑江副参事へ「設計変更を認めないように」と意見書を手渡しました
南部が激戦地となった沖縄戦。今なお南部から遺骨が掘り出されていることから「遺骨を遺族のもとに帰すことができなくなる」と訴えています。
具志堅隆松さん「(南部地域は)兵隊も含めて、戦争で巻き込まれていけない一般住民の遺骨もあります。そういった犠牲者の遺骨を新たな軍事基地を作るための埋め立てに使うっていうのは、戦没者に対する冒とく以外の何物でもない」
具志堅さんは沖縄戦の遺族と一緒に、近く直接知事へ要請するとしています。