全国的に新型コロナウイルスの感染が収まりを見せつつある今、経済と感染症対策の両立が課題となっています。そんななか、観光刺激策、Go To トラベルキャンペーンに来月から東京が追加されることになりました。街で取材した期待と不安の声です。
西村康稔経済再生担当大臣「引き続き感染拡大防止策を強化徹底をしたうえで、東京発着の旅行につきまして、10月1日以降に開始する旅行から、Go To トラベル事業の対象とする方針について、観光庁から提案させていただきたいと思いますので」
7月から始まったGo To トラベルキャンペーン。新型コロナの影響で落ち込んだ観光経済を活性化させようと、宿泊費の一部を国が支援する制度です。感染状況などから対象外とされてきた東京も、来月から対象となる方針です。
玉城知事「東京におけるGo To キャンペーンの解除については、当然、私たち沖縄県各業界も準備を進めているものと思います」
これまでより多くの観光客が見込まれる状況に、観光地は…
アクセサリー店従業員「賛成ですね。やっぱり死活問題なので。来ていただかないことには。沖縄は第三次産業で支えられていると思うのでやっぱり来てほしいです。国際通りはお店が閉まっている所も何軒かあるので、来ていただくことに関してはすごく大歓迎ではあるんですけど、知事もおっしゃっている水際対策をしっかりした上で、検温とか事前の、例えば病歴などもしっかり調べた上で、水際対策をしっかりしてこられるのであれば、働く側からしても安心かなと考えます」
飲食店従業員「(Q:Go To トラベル東京追加、賛成?反対?)ちょうど中立ですね。来てほしいではあるんですけど、来てもらって、またコロナがいっぱい広がって、悪循環になっているので。食材とかも腐ってしまうので、どうしても出さないといけないというのがありまして、来てほしいんですけど、来てほしくない半面もあるという」
雑貨屋従業員「この国際通りが活気が出てもらって、沖縄県全体が潤っていた。このコロナに対して負けないように、活性化していっていっていただけたらいいなと思うんですけどね。沖縄っていうところに来ると気持ちもパッとなってしまって、マスクとかもしないでいらっしゃる方も結構いるんですよ、実際に。なので、そういう点はやっぱり、小さい島なんで、東京の方もぜひ来るときにはその辺をしっかり心がけてきてほしい」
不安は残るとしながらも、観光客が増えることには賛成の観光地。その観光客を受け入れるホテルにも話を聞きました。
10月からGo To トラベルキャンペーンに東京が追加されることについて、観光客が宿泊するホテルは…
ホテルパームロイヤルNAHA・高倉直久総支配人「東京が自粛解除になってから、予約が増えてくる期待はしていますが、予約を今日確認いたしますと、週末のご予約が多くなってきております。私どもは、徹底除菌ルームというお部屋を全部屋に適用させていただいておりまして、通常の1.3倍のお部屋の清掃時間をかけまして、次亜塩素酸を使いました徹底した除菌をさせていただいております」
東京がGo To トラベルの対象となったことに期待を寄せるこちらのホテルでは、受付でサーモグラフィーカメラを使った検温やAIお掃除ロボットを使うなどして感染対策を徹底しています。観光客を迎え入れるため、万全の準備をしていますが、観光客自身での対策も呼び掛けています。
ホテルパームロイヤルNAHA・高倉直久総支配人「東京から来る際にもしっかりとした感染予防対策をした上で、マスクをつけるとか、手洗いうがいを徹底的にやるとかっていうような方に関しては、受け入れをこのウェルカムでさせていただきたいと思いますし、受け入れるからには、施設側も徹底した除菌対策をしてますよと。双方にとって、この感染症対策をやってるということの前提で、受け入れはオープンにしていきたい」
以前の活気が戻ってくるのではないかと期待を寄せる観光地。一方で不安を残しながらその日を迎えます。