楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは『残波岬周辺で潜る!』です。
長田「今回は、残波岬の灯台の周辺、西側と東側でダイビングして来ました!」
楽しみです。早速見て行きましょう!
長田「前兼久漁港から菊丸IIIに乗船します。残波岬の灯台までは、およそ20分。まずは灯台の東側へ。探検したくなるような場所ですよね!水中の色はそんなにゴツゴツしていないんですよ。透明度はまずまずです。表層でキビナゴが群れていましたが、ちょっと数は少なめ。」
もっとたくさんいたんですか?
長田「はい。春先の方がたくさんいましたが、徐々に減って来ているようです。水深5mの所には、真っ赤なイソバナ」
赤と白が鮮やかで綺麗ですね~!
長田「ポリプが開いている状態なので、雪が積もったように見えて綺麗なんです。周りに小魚がいっぱいいたので、イソバナの前に集めようとしたんですが、右往左往させてしまっただけで、留まってはくれませんでした」
長田さんが必死ですね!笑
長田「私が右往左往してしちゃってますよね。結局、レンズ前には1匹のみ。でも、その1匹が一番可愛らしい子、アマミスズメダイの幼魚だったので、良しとしましょう」
気の利いた子がいてくれて良かったですね!
長田「お次はこちら、ここのポイントは水深15m付近にアーチや洞窟がたくさんあります」
なんだかさくさんお魚が見えますね!
長田「暗い所定番のアカマツカサ。単独で泳いでいるのは、アカククリ。サンゴは少なめでしたが、地形派ダイバーにとっては、探検気分で充分楽しめるポイントです」
長田「さて、コレなんだと思いますか?」
何ですかね?巻きついていますけど、海ヘビ?
長田「正解は、セスジスミゾメミノウミウシの卵なんです。ここにウミウシもいるんですがわかりますか?」
え!
長田「答えはこちら、真ん中に3匹ほどいます。アップで見てみると、触覚がここ。なかなかのカモフラージュですよね」
上手です。
長田「今度は、灯台の西側に回り込んできました。水中を覗いてみましょう」
サンゴがたくさんですね!
長田「東側より、サンゴが多く感じます。小さなテーブルサンゴもたくさんあったので、5年後くらいが楽しみな場所です」
長田「ヒレの先端に猛毒を持つハナミノカサゴ。英名はライオンフィッシュ。どうです?ライオンっぽく見えますか?」
どちらかと言うと、リオのカーニバルに見えます。
長田「ウミウチワやヤギ類も多く生息しているポイントですが、奥に見えて来たこのヤギには、人気者が住みついてます。この中に1匹映ってますがわかりますか?カムフラージュの名人ですから、難しいですよ~」
え…全然わからないです。
長田「ではアップで見てみましょう。タツノオトシゴの仲間、ピグミーシーホース。体長は1.5cmとかなり小さめ。まだ和名はついてません」
ここまでアップで見て分かりました!
長田「かなりレベルの高いカムフラージュですよね」
長田さんよくわかりましたね!
長田「これ見つけるの大変なんです。5分ほど撮影してて、一度もこっちを見てくれませんでした」
シャイなんですね!笑。次は顔を見たいですね。
長田「可愛らしい顔をしているので、是非リベンジしたいと思います」
今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、楽園の海でした。