あす期限が切れる県の緊急事態宣言。玉城知事は「解除」「延長」を表明しましました。
玉城知事「旧盆の機関と重なる8月30日から9月5日までは、緊急事態宣言を延長することを決定しました」
玉城知事はきょう午後5時半過ぎに会見し緊急事態宣言を延期した理由について、来週からの旧盆で、親族などが多く集まり高齢者への感染リスクが高くなることが予想されることや昨夜の専門者会議での延長すべきとの意見を踏まえ県は来月5日までの1週間、再延長を決めました。
また、きょう県は新たに10歳未満から90代の男女合わせて43人が新型コロナに感染したことを発表しました。また、アメリカ軍施設ではきょう新た11人の感染が確認されています。
1週間延長となった、緊急事態宣言。その背景には・・・
県立中部病院 感染症内科 髙山義浩医師「今の時点で緊急事態宣言は延長して少なくともおぼんは乗り切ったほうがいいというところは全会一致ということ」
きのう開かれた専門家会議の後、県立中部病院の髙山医師は、会議に参加した専門家全員が「緊急事態宣言を延長すべき」との意見で一致したことを明らかにしました。
髙山医師「1週間仮に延長したとします。1週間じっと待っていたら済む話ではなく、1週間の間にまた次の1週間に向けて、あるいはその後の在り方についての議論をきちんと踏まえる大事な時間として医療現場としていただけると思う」
ところで国立感染症研究所分析によると夜の街で始まったクラスターが会食などを通じて家庭や県民の中に流行し、現在は医療介護施設などで高齢者が感染する流れにあるということです。
ここからは取材にあたっている仲本記者です。きょう、知事から緊急事態宣言の「解除」「延長」が発表されましたね。
仲本記者「はい。宣言の延長については、きのう開かれた専門家会議での意見を踏まえての判断だっと思います。また、県内の流行の特徴として夜の街などで出た感染者から高齢者に感染するまでのペースが2週間程度と非常に短いことも明らかになりました。これは県民の家族構成や高齢者と接触する機会が多いことが影響しているということです」
医療現場の現状はどうでしょうか?
仲本記者「はい、感染症に詳しい県立中部病院の髙山医師は現在の県内医療現場について」
髙山医師「病床がひっ迫している。まだ多くの感染者が入院している状況にあり、重症者も、まだ15人くらいが人工呼吸器に繋がっている。ここで、再流行が起きた場合には現場は持ちこたえられないかもしれない。」との見解を示しています。
ただ、きのうの会議では、現在の対象を絞り込んでいる検査態勢を見直して、無症状の濃厚接触者を、再び検査対象に対象に含める必要もあるとの意見もでたということです。
これに対し髙山医師は「コロナの感染が長期に及んでいる今医療従事者も疲れている。その中で検査の需要も急速に増えてきてしまった場合には持ちこたえられない。」との不安も示しました。
感染者数としては減少傾向にあるものの医療現場のひっ迫は変わっていないとういうことですね。
仲本記者「はい。髙山医師は「今後収束の状態に向かっていくことは期待できるとは言え、感染者は30人前後で推移をし、下げ止まっている」「その中で、最終的にどこを目指していくかは経済とのバランスのことなので、専門家会議ではなく、県が決めること」としました」
今回の県による「解除」「延長」を県民はどのように考えるのでしょうか。街で聞きました。
飲食店で働く人「正直、緊急事態宣言解除待ちです」「大手企業も行くな飲むななんですよね、そうなると僕たちにとっては死活問題なので、基本的には緊急事態宣言は早く解除してほしい」
学生「9月に公務員試験があるのでそれを目指す学校に通っているので(延長で)学校が休校になったら困るかなと思います」
男性「僕はできれば専門家の意見を尊重したほうがいいと思う、延長がいいかなと思います。だけど、お盆もあるからね、悩んでおります」
女性「これからの安全な生活を守るんだったらもう少し待ってもらったほうがいいのかなと思います」
仲本記者「今回の緊急事態宣言の「解除」「延長」を受け、今後、県内での感染拡大をどのように抑え込むのかいわゆる「ブレーキ」と「アクセル」を両方踏み込む形で経済と感染症対策が続くことになります」
ここまで、仲本記者でした。