新型コロナで死者が8月だけで17人にもなり、高齢者や基礎疾患を持つ人への影響が深刻な今、県は医療関係者の支援を県外に求めています。そんな中、支援にかけつた看護師が見た現場とは・・・。
玉城知事・橋本岳厚生労働副大臣会談「しっかりとその、医療体制の確保も全国知事会を通してお願いをさせていただいているところです。」
今月、橋本厚労副大臣と会談した玉城知事。県内の医療機関がひっ迫している現状を受け、50人規模の看護師支援を要請しました。これを受け、現在、県内には鳥取県や大分県など、各地の看護師が県内医療を支えるため、支援に入っています。
この県の窮状に、世界中で医療支援を行う、ジャパンハートも看護師ら5人を今月17日から派遣しています。
苦しそうにせき込む患者の看護にあたるのは、広島から応援に駆け付けた看護師、大江玲さんです。
大江さん「(応援に)入ったときにはゾーニングは行われていたが、現場は混乱している状態だった。病院の看護師が1人と介護士が1人、多くて2人の中で23人を看ている状況で、ジャパンハートが入ったときも、普通は夜勤の次の日は休みになるが、休みが取れずに夜勤明けに日勤という状態がしばらく続いていた。」
大江さんはミャンマーで医療ボランティアとして働いていましたが、4月に帰国。クラスターが発生した長崎のクルーズ船など、各地を支援してきました。沖縄の医療現場のひっ迫を知り、すぐに沖縄に駆け付けてくれました。
暑い沖縄ならではの苦労もありました。
大江さん「コロナは換気がすごく大切になるので、なかなかクーラーがきかない。個人防護具で着るガウンも風通しがよくないものも多いので、汗びっしょりになりながら毎日仕事をしています。」
沖縄の医療を支えたい。そんな大江さんの励ましは家族の言葉でした。
大江さん「誰にでもできることじゃないから、自分も大変な環境に身を置きながら頑張っている私に対して妹が誇らしいって言ってくれて、その言葉はすごくうれしかった。」
支援に入ってきょうで10日目。大江さんに、現在の様子を聞きました
大江さん「徐々に陽性が解除になる方も増えてきて、ゾーニングも今はしっかり行えている。自衛隊も入っていて作業分担ができていたり、きのうから長野県の看護師さんが追加になったこともあり、全体的に落ち着きがでてきた。」
大江さん「最初のころはみんなで乗り切ろうと、アドレナリンで走っているとこが多いと思うが、ゴールが見えてくるとうれしい反面疲れが出てくると思うので、お互い支えあいながら頑張っていきたいと思います。」