県内では17日も新型コロナウイルスの感染者が38人確認されるなど感染拡大が止まりません。医療体制がひっ迫する中、加藤厚労大臣が県内に医療スタッフを派遣することを表明しました。
加藤厚生労働大臣は「今後の感染状況によっては、病床や人員体制がひっぱくする恐れがあります」「看護師の派遣に向けた調整を進めることにしております」と話しました。
加藤厚生労働大臣は県内の医療体制の維持をはかるため看護師や保健師を沖縄に派遣するための準備を進めていることを明らかにしました。特に保健師については先に専門家を派遣して現地の状況を把握しながら必要な人員の派遣など支援をしていくということです。
玉城知事は16日、「沖縄県では、7月以降の感染者数が、25日までで1416人、人口10万人あたりの新規陽性者数は、全国最多となる状況が続いております」と話しました。
医療体制の強化が急務となる中、玉城知事は16日、橋本岳厚生労働副大臣と面談し国に対して看護師や保健師の派遣を要請しました。
橋本厚労副大臣は「知事からお電話を頂きまして、看護師の方々などの派遣をということでご依頼を頂きました。どういった場所で、何人ずつぐらい、どのくらいの期間でみたいなことを現実的に詰めていく必要があると思いますので、そのために、実際の沖縄県内の様々な現場を拝見させて頂いたり、お話をうかがってくる必要があるだろうということで上がらせていただきました」と話していました。
橋本厚労副大臣は、国として支援していく考えを示していました。一方、県によりますと、県内では17日新たに、10歳未満から90歳以上の男女合わせて38人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。県内での累計感染者数は1656人となりました。また新型コロナに感染し入院していたうるま市在住の70代の男性が亡くなったことも発表されました。コロナの感染者が亡くなったのは14人目です。
また糸満署の生活安全課に勤務する30代の男性警察官がきのう新型コロナに感染したことが確認されたほか、那覇消防局に勤務する20代の男性消防士も感染が確認されています。