県内では8月5日も新たに77人が新型コロナへの感染が確認され、県内での累計感染者数が714人になるなど感染拡大が収まる気配を見せません。これを受け玉城知事は5日、本島を対象にしていた外出の自粛を離島を含めた県内全域に拡大することを発表しました。
県によりますと、5日新たに77人が新型コロナに感染したことが確認されました。県内では7月8日に約2カ月ぶりに感染者が確認されて以降感染者が急増し、7月以降の感染者数は572人となり、約1カ月間で500人を超える感染者が出る状況となりました。
玉城知事会見「沖縄本島においては不要不急の外出自粛をお願いしていましたが、本日からこれを沖縄県全域に拡大します」
県内での感染拡大を受け、県は8月1日から緊急事態宣言を発出し、本島での不要不急の外出自粛を求めていましたが、玉城知事は5日から離島を含めた県内全域に広げると発表しました。
また石垣や宮古の繁華街でも集団感染、クラスターが発生しているとして7日から20日までの2週間、宮古島市平良西里と平良下里、石垣市美崎町の接待を伴う飲食店などに対し休業を要請することも発表しました。県はこの休業要請に応じた事業者に対し支給の要件を確認したうえで協力金を支給するとしています。
また、那覇市は市内の認可保育園で職員5人が感染し、クラスターが発生したと発表しました。この保育園の園児などの一部はすでに検査を実施しており、今後園児と職員全員の検査を実施するとしています。
さて、感染が拡大する今、現在の医療の現場はどのようになっているのか。現在、中等症や重症の患者を中心に10人の患者を受け入れている浦添総合病院から映像が届きました。
浦添総合病院 感染防止対策室 原國政道室長「実際にECMO(人口心肺装置)を使っている重症の患者さんで人工呼吸器を入れた状態でこの中でのケアしています。通常とは違って皆さん防護服をしっかりつけたうえで感染防止につとめながら対策をしている状況です。」
浦添総合病院では、救命救急センターだった病棟を新型コロナ患者専用病棟にして対応していました。