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新型コロナウイルスの感染者がまた過去最多となりました。県は28日、県内で新たに21人の感染が確認されたことを発表しました。那覇市松山の飲食店で集団感染・クラスターが発生した疑いが出ています。

玉城知事は「本日新たに21名の新型コロナウイルスの感染症の患者が確認されました。県全体の流行ではなく地域的な流行が始まっていると考えられ、中南部については市中感染が懸念される状況であります」と話していました。

28日追加された21人の中には、27日に発表された千葉県から訪れた男性の濃厚接触者が5人含まれていました。5人は県内在住者と東京や千葉在住の男性です。県は5人が同じ店で感染したとすれば、感染者や濃厚接触者がかなりの数に増えると懸念していて、行動歴などを詳しく調べることにしています。

一方、28日の会見では、知事が首都圏などからの渡航自粛を求めるかどうかが注目されましたが、玉城知事は「県境をまたぐ渡航については、首都圏や関西圏を中心に感染が拡大している状況を踏まえる必要があります。感染が拡大している地域との往来は健康管理に十分留意をし、各地域の感染状況も確認の上、クラスターが発生している場所や地域、3密の恐れがある施設へ行くことを避ける等、慎重に判断していただきたいと思います。特に東京都への不要不急の往来は、より慎重な判断をお願いいたします」と述べるにとどめ、自粛要請には踏み切りませんでした。

また緊急事態宣言の発令については、入院患者数や病床利用率は第3段階レベルに達しているとみられるものの、全体的にはまだ第2段階と考えられることから、中南部の状況を見て判断していくとしています。

玉城知事は「県内の感染状況は予断を許さない状況です。専門家会議では第三段階への警戒が必要との意見もあり、県としても引き続き医療体制の拡充や検査体制の強化などの取り組みを進めてまいります」と話していました。

これまでの感染者を居住地別に見てみますと、那覇市が45パーセントになるなど、中南部で約8割を占めています。県のまとめによりますと、県内の感染者は231人、米軍基地では239人となっています。

新型コロナ 過去最多21人が感染