アメリカ軍普天間基地やキャンプハンセンできょうも新たに3人の感染が確認されました。この後、渦中にあるバーベキューパーティーの主催者のインタビューもお伝えします。
その前にまず、きょうの県内の動きです。宜野湾市や北谷町では臨時議会が開かれました。
県によりますときょう県内で新型コロナの新規感染者は確認されませんでした。しかし、一方で・・・
県内のアメリカ軍施設ではきょうも普天間基地で2人、キャンプハンセンで1人の感染が確認され、これで県内のアメリカ軍施設での感染者は141人になりました。県によりますと、これまでに嘉手納基地で感染が確認された5人のうち1人が基地の外に住んでいることが新たにわかりました。しかし詳しい行動履歴などはまだわかっていません。
またきのう県内で感染が確認された80代の男性タクシー運転手について今月3日と4日に基地の外で行われた独立記念日のパーティーの参加者を乗せていたことがわかりました。次々に明らかになるアメリカ軍関係者の感染の実態。基地を抱える2つの市と町では臨時議会が開かれました。
宜野湾市議会 上地安之 議長「賛成の議員の起立をお願いします」「総員起立であります。よって、本件は原案の通り可決されました」
普天間基地を抱える宜野湾市議会ではアメリカ軍に対し、感染者の行動履歴の情報開示や、日本人基地従業員の感染防止策の徹底、休業時の補償などを求める決議が、全会一致で可決されました。
また決議の内容に加えて意見書では感染者と接触した可能性のあるすべての市民に対して検査を実施することも盛り込まれました。
一方、北谷町議会ではアメリカ軍が人事異動で国外から沖縄にやって来た軍関係者を隔離するため、町内のホテルを借り上げ隔離していたことに対する意見書と抗議決議が審議されました。意見書などでは「町民が感染対策に最大限取り組んでいる中基地の外で隔離措置をとることは到底容認できない」と訴えています。意見書と抗議決議は全会一致で可決されました。
クラスターが発生するなど感染の拡大が止まらない県内のアメリカ軍施設。基地問題に詳しい沖縄国際大学の前泊教授は情報共有も含め、県、そしてアメリカ軍側の連携が必要だと話します。
沖縄国際大学 前泊博盛教授「軍のフェンスと同じように対応が隔たってバラバラになってしまうことが、むしろ双方が双方にとって守れない状況を悪化させてしてしまうことにつながる」「そのためにも米軍情報の開示、そして基地内の感染情報、そしてそれをどう食い止めて拡大を防いで治療や隔離を徹底させるかということが基地従業員を守ることになるし、基地従業員を守ることが県民への感染の拡大を防ぐことにもなるし、基地内への感染も持ち込みを止めることにもなるので、双方の情報交換を密にして、情報交換を徹底して開示をしてもらう、それが不可欠」
大規模イベント主催者が語る一方、こちらの動画は、アメリカの独立記念日にあたる今月4日に県内で開催されたイベントの様子です。米軍基地内での感染が拡大する直前の週末に行われたこの大規模なイベントが波紋をよんでいますが、こうした中、きょうその主催者がQABのインタビューに応えました。