軍関係者から県民に移った初めてのケースかもしれません。アメリカ軍施設を出入りするタクシーの男性運転手が新型コロナに感染したことがわかりました。
玉城知事「県内での米軍基地では7月4日以降、新型コロナが爆発的に拡大し、県としては県民に感染が拡大することを警戒していたところですが、本日80代の男性、沖縄市在住のタクシードライバーが新型コロナに感染したことが報告されました」
県によりますと7月16日新たに感染が確認されたのは沖縄市に住む80代の男性タクシー運転手で、7月14日、38度台の熱が出ため病院を受診、検査の結果、陽性と判断されました。
このタクシー運転手の乗客のなかにクラスターが発生しているキャンプハンセンの関係者がいたことがわかっていて県はアメリカ軍関係者から県民に移った初めてケースだという認識を示しています。
玉城知事「米軍の中でのクラスターが発生したことについては沖縄における第2波が発生したという強い危機感を持って、これからも米側と一致協力して感染拡大の防止に徹底して取り組んでいきたい」
玉城知事はさらに軍関係者と接触した可能性が高い人を対象としたPCR検査の実施に向け、県医師会や各市町村と調整していることなども明らかにしました。
またアメリカ軍施設では7月16日も普天間基地で2人の感染が判明、これで軍関係者の感染者数は138人にのぼっています。
島袋俊夫うるま市長「日米地位協定に基づき、入国する米軍人・軍属は米軍施設内において隔離し、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し適切に管理すべきであり軍施設外の民間ホテルにおいて」「隔離措置が実施されたことは断じて容認できるものではない」
基地を抱える本島中部の市町村長ら5人が防衛局を訪れアメリカ軍施設で拡大する新型コロナ対策を徹底させるよう求めました。要請は感染経路など詳しい情報を速やかに公表することやコロナが収束するまでアメリカ軍施設を閉鎖することなど5項目にのぼります。
防衛局の田中局長は「アメリカ軍施設内の感染状況は県と共有している」と説明していて情報の遅れや不足があった場合、防衛局へ連絡するよう県にも伝えていると話しました。
島袋うるま市長「沖縄県民が頑張って60日余り発生ゼロに作ってましたが基地内で大量発生してしまったことは大変残念である」また、田中局長は北谷町のホテルを使った隔離措置についてアメリカ軍は「今後やらない」と話していたことを明らかにしたということです。