Qプラスリポートです。去年、県内に初進出した大手コンビニエンスストアセブン-イレブン。
歓声と衝撃を持って迎えられた第3のコンビニは県内コンビニ業界にどのような影響を与え、課題が生まれたのでしょうか。
女性客2人組「(Q:セブン‐イレブンの魅力は?)ごはんがおいしいってめっちゃ聞いた」
男性客「やっと47都道府県全部のセブン‐イレブンを巡れて、大満足でございます。沖縄限定の揚げ物がいっぱいあって、そのへんが魅力で良いなと思いました」
去年、県内に初進出した、コンビニ大手セブン-イレブン。オープン初日の7月11日は大きな話題となりました。
久鍋研二社長「私もセレモニーの時に感無量になっていまして、ウルウル来ていましたけども、本当にみんなで頑張ってきて沖縄県にお客さんに何とかセブン-イレブンを出店していきたい、そういった気持ちが達成できた瞬間だと思っています。」
当時を嬉しそうに振り返るセブン-イレブン沖縄の久鍋研二(ひさなべ・けんじ)社長。県内の利用者にとってもファミマ・ローソンと並ぶ、第3の選択肢となっています。
利用客 男性「(Q:実際の使用感どうか?)近くにあってコンビニがここは多いがセブン-イレブンを使っちゃう。(Q:なぜ?)自分結構カップラーメンとか食べるんですけど、セブン-イレブンのカップラーメンの方が美味しいので、よく使っています」
利用客 女性「(Q:他との違い)沖縄初進出なので、入ってみようという興味もありますよね。美味しものも多いです。変わったものもあるのでそれを見つけるのも楽しいです」
久鍋研二社長「正直不安というのはたくさんありました。ただしいろんな準備を皆さんとやっていく中で何とか沖縄の皆さんのセブン-イレブンに対する期待に応えたい。そっちの方が最後は強くなってましたので」
14店舗から始まった県内のセブン-イレブン。今月末には51店舗まで増える予定で、5年で250店舗の出店を目指しています。
久鍋研二社長「エリアごとにお客様の要望がたくさんあります。そういった方たちに各地域地域にお店を作っていくことが最大のサービスを提供できる形だと思っていますので、継続して計画通りの出店をしていきたいと考えています。」
帝国データバンクによりますと、人口10万人あたりのコンビニストア数は、ことし5月時点で沖縄は42.3店で全国31位。しかし、セブン-イレブンの店舗数を250とした場合、東京などを抜いて全国2位となり、一気にコンビニ激戦地となるのです。
セブン-イレブンの県内進出について、専門家は。
りゅうぎん総研 城間美波研究員「2社(ファミリーマート・ローソン)はずっと県民とともに店舗も作ってきたとは思うんですけれども、そこでどう新しいセブンさんが生き残っていくのか。県民としてはやはり真新しいところにどうしても魅力を感じていってしまうのですけれども、時間が経つにつれて真新しさが薄れてくるので、それが1年経った今後どう展開していくのかというのがセブンさんは課題の1つかなと。」
1年前、コンビニのオーナーに初挑戦した男性がいます。
新垣賢幸オーナー「最初は始めたときはわくわく。どういう風にお店作りしていくか楽しみで始めたんですけど、それが1年間やってみてある程度慣れてきた部分と従業員さんたちが育ってきた部分で楽しくお店作りができていると思います」
金城2丁目店の新垣賢幸(あらかき・よしゆき)さんです。
新垣賢幸オーナー「正直記憶がないくらい、なくなるくらい忙しかったのであんまり思い出せない。よく通ってくれえる人々だったり、必要とされている部分を感じられる部分が垣間見えたときに非常にやりがいは感じます」
オーナーである賢幸さんを支えるのは店舗マネージャーで妻の沙織(さおり)さんです。
沙織さん「分からない事ばっかりで、お互い試行錯誤しながらまだまだではあるが、ちょっとずついいお店を作れるように頑張ってきたので、これから2年目3年目といい店にしていきたいと思っています。」
2年目に突入したセブン-イレブン沖縄。今後の展望は、、、
久鍋研二社長「何年をかけてでも皆さんにきちんとセブン-イレブンの良さを知ってもらえるためにこの先2年目3年目も私たちは一緒になって頑張っていきたいと思っていますのでぜひセブン-イレブンの方をご利用いただければと思っております」
りゅうぎん総研 城間美波研究員「新型コロナウイルスの終息時期が世界各国でも不透明ですよね。そうなると、国内県内でも観光客がまず戻るのはまだまだ先だろう。その中でどうやって、県民の需要を喚起していくかというのが重要なポイントになってくると思います」