「めざせ甲子園」。きょうは日本ウェルネスです。おととしの創部以来、力をつけてきた1期生たち。夢の舞台「甲子園」が消えた最後の夏ですが、それでも新たな歴史を刻もうとしています。
おととし誕生した日本ウェルネス野球部。まだあどけなさが残る1年生21人は、2年半前の船出の日、夢を語っていました。
日本ウェルネス・前泊奏汰主将(当時1年)「野球も高校で続けたいなと思っていた。甲子園にも行ってみたい。もっともっと高みを目指して頑張っていけたらいいなと思う。」
学校には当時からグラウンドがなく、練習では公共の施設を借りていました。公式戦でも、他校の上級生を相手に勝てない日々が続きました。
前泊奏汰主将「やっぱり3年生と戦うというところは経験の差もあるし、1年生だけというのはずっと苦しい気持ちがあった。」
悔しさをバネにひたすら野球と向き合い、チームの歴史を刻んできた1期生。チームがまとまらない時もありましたが、そんな時は、その後入学してきた後輩たちが力になりました。
平良一葵選手「雰囲気が良くない時期もあった。3年生を中心に声かけをして頑張っていこうという話でチームを支えてきた。」
前泊奏汰主将「頼りになる後輩ができて自分の中では嬉しかったし、いろんなところで任せても2年生はいろいろいろやってくれたので感謝している。」
去年の夏には、名門・青森山田で2度甲子園を経験した五十嵐康朗(いがらし・やすお)監督が就任。力をつけたチームは、今年春の大会3回戦であの興南をコールドで下し、初のベスト4入りの快進撃!大きく成長した姿がそこにありました。
コンズ七斗副主将「ベンチの盛り上がりもすごいし、勝つぞという気持ちがどこのチームよりもあったと思う。」
1期生にとっては、いよいよ集大成となる最後の夏がやってくるはずでした。しかし、夏の甲子園は中止。
比屋根柊斗選手「甲子園がないからやる気をなくしたりしたことがあった。」
平良一葵選手「一緒に甲子園に行きたいという気持ちがあった。なくなってとても残念だった。」
近づいた夢が、目指した甲子園が消えた夏。しかし、県独自大会の開催に、1期生18人は再び決意を新たにします。
コンズ七斗副主将「絶対に勝ちたいという思いが強くなって。どこのチームにも負けないような練習をしようというふうになっている。」
平良一葵選手「自分たちが支えるという感じではなく、3年生が自分たちで(前を向く)雰囲気を作ってくれたのでチームが元通りになった。」
五十嵐康朗監督「君たちやることすべてがこれからの伝統になっていく、ひとつひとつが伝統になっていくんだということを、そういうことを意識して10年後20年後語り継がれるような、そういう先輩になってほしいということは言っている。」
たくさん悔しい思いをして、たくさん悩みながらもここまでやってきた日本ウェルネス3年生の最初で「最後の夏」が始まります!
照屋流希選手「今まで甲子園を目指してやってきたことをこの大会に出せればいいと思う。」
玉城迪孝選手「最後は優勝して笑って終われればいいなと思う。」
前泊奏汰主将「全員で勝ちに行く姿勢を見せて、絶対優勝したい。親とか支えてくれた人たちにも感謝できるような、そういう試合を見せていける夏にしたい。」
「絶対優勝するぞ!」