一方、県はきょうから都道府県をまたぐ渡航の自粛要請を全面的に解除しました。期待と不安の再スタートです。
渡嘉敷翔太記者「渡航自粛が明け、那覇空港には観光客の姿が戻ってきました」沖縄の空の玄関口・那覇空港。新型コロナの影響で閑散としていた到着口には、大勢の観光客の姿が。
大阪からきた男性「大阪からですね。家族で」「旅行で。こういう時で、仕事も暇な時期なんで」Q飛行機内はどうでしたか?「結構混んでました。ほぼ満席でした」Q渡航自粛要請解除の影響はあるか?「そうですね。あると思います」
東京からきた女性「観光で。観光と言ってもマンゴー買いにきました」「(沖縄には)結構来てます。先週もきました。(Q先週と比べてどうですか)全然違いますね。きのう解除(発表)になってから、きょうの方が人込みが増えたような感じがする」
スカイ―マークがきょうから沖縄を発着する全便を再開するなど航空会社では、今月から徐々に路線を再開しています。一方、那覇空港にきょう設置された「旅行者専用相談センター」。
玉城知事「旅行者専用相談センターを拠点に、旅行者が安心して訪れ、県民や観光産業事業者が安心して迎えられる環境の構築に取り組んでまいります」
新型コロナの不安を感じることなく、安心して観光を楽しんでもらおうと設置されました。
沖縄観光コンベンションビューロー下地芳郎会長「本日からこれまでにもまして県外からの観光客が増えて行きます。沖縄の安心安全をしっかり守っていく。そのためにも空港での水際対策の重要性は一層増していくものと思っている」
相談センターでは到着口のサーモグラフィで発熱が確認された旅行者に対し看護師ら3人が問診を実施。ケースによっては保健所を紹介します。
那覇市国際通り商店街振興組合連合会 真喜屋稔理事長(まきや・みのる)「私たち国際通りのメンバーは県内県外のお客様を温かくお迎えし、ウェルカムんちゅの心でウトゥイムチすることをここに宣言いたします」
そしてこの日を待っていたのが「国際通り」。応援バナーフラッグ80枚を掲げ、「国際通りウェルカム宣言」を発表しました。国際通り商店街振興組合連合会によりますと新型コロナの影響でおよそ20店舗が閉店や廃業。国際通りホテル部会に加盟する15のホテルの稼働率が10パーセント以下にまで落ち込むなど大きな打撃を受けました。ようやく迎えた渡航自粛の解除に商店街では。
那覇市国際通り商店街振興組合連合会 真喜屋稔理事長「ようやくこの日が来たかというふうな気持ちで嬉しく思います。ただまだ安心はできませんので、感染予防には十分な注意を図らせて国際通り皆さんでお迎えしていきたいと思っております」
チャンプルー家 知念大輔さん「これから夏休みに入るので、夏休みに来る家族連れとか修学旅行とかに期待しています」「解除されてすぐに来る人はいないかもしれないですけど、それでも2週間、1カ月とかで来たお客さんが、もしコロナにかかっていたらと思うと怖いところありますね」
感染者が確認されなくなってきょうで50日。期待と不安のなか、経済活動が再スタートしています。