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新型コロナウイルスに神経をすり減らす日々が続いていますが、この時期に心癒される話題を紹介します。アジサイの観光スポットとして有名な本部町の「よへなあじさい園」が、コロナを乗り越え再開にこぎつけました。

比嘉記者「所狭しと咲き誇るアジサイ。ジメジメとした梅雨ですっきりしない気持ちを爽やかにしてくれます。」

「青」や「白」、さらには「紫」と色とりどりの花を咲かせ、梅雨のこの時期を代表する「アジサイ」。本部町伊豆味にある「よへなあじさい園」では、およそ40種・1万株のアジサイが見ごろを迎えつつあります。

今は7部咲きで、あと2、3日で満開となる見込みです。

糸満市からの来園者「きれいね、すばらしいね。(来園は)久しぶりで。」

名護市からの来園者「自然の中で時間過ごして、外に出れるのは本当に楽しいです。」

本部町からの来園者「コロナであまり外出できなかったので、やっとオープンしたって聞いて、きょう、満開かなと思ってきてみて、びっくりしました。こんな咲いていると思わなかったんで、気持ちいいし、きれいだし、丁寧に育てられていますよね。」

「よへなあじさい園」も例外ではなく、新型コロナが影を落としていました。例年はアジサイが開花する5月中旬から6月にあわせて開園しますが、今年は感染が拡大しないようにと、5月いっぱい休園していたのです。

よへなあじさい園・仲村洋子さん「皆さんが例年のようにごそっと来て、となったら、やはり北部全域に本部・名護のあたりにも影響しますので、その辺は、自粛はしないといけないなと思いましたからね。」

新型コロナの感染拡大を防ぐためとはいえ、人が集まらないようにと見ごろを迎えた花が刈り取られる事態も起きました。

よへなあじさい園・仲村洋子さん「あちこちで花を切ったりとかっていうのもありましたけど、なんかすごい、心が痛みますよね。なんとか、見てもらえる時期が来るんじゃないかと思って手入れを続けてきたんですけど、幸い開けることができて、少しでも多くの方に見てほしいなと思うんですね。」

梅雨の観光スポットの1つとして、この時期、たくさんの観光客が訪れる「よへなあじさい園」。「あじさいばあちゃん」として親しまれ、おととし(2018年)100歳で亡くなるまでアジサイに愛を注ぎ続けた「饒平名ウト」さんが、2001年に開園しました。現在はウトさんの思いを受け継いだ家族が、園の運営を続けています。

よへなあじさい園・仲村洋子さん「肥料も年に2〜3回くらい入れたりするので、それだけ人手も必要。草とるにも。維持費はかなりかかります。維持管理するのに。今年はまかなえないと思って心配しているんですけど。」

訪れた人からは、励ましの声も。

よへなあじさい園・仲村洋子さん「皆さんから声をかけてもらって、こっちもまた頑張らんとなという気になりますけどね。」

園では感染予防のために、マスク着用などを訪れる人に呼びかけています。今年、アジサイの開花のピークは10日から今月20頃になる見込みです。

よへなあじさい園・仲村洋子さん「お客さんに喜んでもらえるために、ずっと母は、そういうものを念頭においてやってましたから、私たちはそれを見習って努めて。こういう時期だからこそ、ここに来て、いい空気を吸って、いい気分になって帰っていただきたいなと思っています。」