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5月に入り県内ではきょうも新型コロナの新規感染者が確認されていません。そんな中、きょう県の休業要請がすべて解除されました。感染拡大の不安は残ったままですが、動き出した経済活動。各地の表情を追いました。

休業要請が全面解除となったきょう浦添市の大型ショッピングセンターでは通常営業が再開され店内にはにぎわいが戻り始めていました。

サンエーパルコ営業部 城間盛一郎部長「お客様がまた戻ってくるか非常に不安もあったんですけど、おかげさまで順調にまた戻ってきていただいて、休業以前の様相と変わりなく営業ができているので、その辺はよかったと思っている」

店内では感染予防対策として店舗の入り口では消毒液を持ったスタッフが手の消毒を呼び掛けていたほかエスカレーターの手すりの消毒などの対策も取られています。従業員の検温も毎日行われ、37度5分以上の熱がある場合は、仕事を休ませるなど、健康管理も徹底しています。

休業要請「全面解除」で経済活動再開 各地の表情

サンエーパルコ営業部 城間盛一郎部長「(今後)どういう変化が起こるか我々も予測できませんので、まずそのような状況を想定しながら第2波が来るかもしれないということは常に持ちながら、対応を緩めずに継続していきたい」

きょうから営業を再開したのはほかにも。休業要請の対象となっていた自動車学校。営業再開の初日。普段は30人ほどが受験する卒業検定が実施される予定でしたがきょうは予約がなく受験生はいませんでした。

ここでは、従業員だけではなく生徒の健康状態も確認しているほか、車内の消毒の徹底はもちろん、待合室や教室では、人との間隔も取るよう対策しています。

波之上自動車学校 平良明一校長「(教習所は)これから免許を取得する若い人から高齢者講習の受講などで訪れる方がたくさんいらっしゃいますので、積極的に感染予防への協力を呼びかけていきたい」

休業要請「全面解除」で経済活動再開 各地の表情

一方で、営業を再開したもののまだ、以前の状態に戻れていない場所もありました。「那覇市の第一牧志公設市場は月曜日に営業を再開しましたが、休業している店舗も目立ち、客の姿もほとんどありません」

月曜日に営業を再開した第一牧志公設市場。およそ80の店舗が軒を連ねていますがそのうち営業しているのは3割から4割程度。魚など生ものを扱う店舗は、客足に応じて仕入れ量などを決めますが、客足が減ったことで調整が難しく、まだ休業しています。

第一牧志公設市場 粟国智光組合長「基本的に6月以降から徐々に経済活動が流れに乗ったらお店がどんどん開いていくと思う」

休業要請「全面解除」で経済活動再開 各地の表情

相対(あいたい)売りが魅力でもある市場。しかし今回の新型コロナの影響で、客足が遠のいてしまった今新たな業態への対応の必要性があると話します。

第一牧志公設市場 粟国智光組合長「例えば地元向けの配達とかネット販売とか誘客につながる相対売りと配達やネット販売を両輪しながら、新たな生活様式に担うような公設市場としての商業形態を築かないといけない」

徐々に経済活動が再開され始めている県内。しかしいつまたやってくるかわからないウイルスの流行から自らの生活を守るために、事業者はもちろん県民1人ひとりが気を緩めず、対策を続けることが重要になってきます。