きょうから県立学校が再開しました。ただ、再開したとはいえ新型コロナの脅威が消えたわけではなく、また長い休校によって、学校の行事や日程にも大きな影響が残りました。新型コロナの影響で変わる学校生活を取材しました。
全国39の県で緊急事態宣言が解除され、きょうから県立学校も再開したことで、県内の全てで、子どもたちの学校生活が再開しました。
県立高校でもきょう3密を避けることを目的に生徒の出席を午前と午後の2回に分けた、分散式で再開。このうち那覇高校では入学式がそれぞれの教室で行われ、上原校長はビデオで新入生に歓迎の言葉を送りました。
那覇高校 上原源三校長「生徒の自立を支え、たくましさと豊かな人間性を育み希望進路の実現に向けた教育を邁進していく所存であります」
高校生の反応「(休校が)本当に入ったら悲しくて自己学習も思うようにできなかったので、学校が始まって嬉しいです」「大学を目指しているので、その大学に苦労することなく入れるように毎日勉強頑張っていきたいです」
高校生「(休校中は)生活バランスは崩し過ぎないようにしてたんですけど、やっぱり気は抜けて少し崩れてしまったかな、今から直していきたいです」「(那覇高校は)文武両道なので、そこをしっかり、周りの見本になれるぐらいレベル高くやっていきたい」
分散式の授業は今月一杯行われ、来月からは、通常の授業が再開される予定です。
再び動き出した学校生活ですが、県では、手洗いやマスクの着用、共有の教材の消毒など、コロナ対策を徹底するよう呼び掛けています。
那覇高校 上原源三校長「体育の授業であるとか、家庭科実習の授業であるとか、やっぱり、極力、密を避けるようなかたちで、授業を行っていくとそういうことしか、今は考えられないかなというふうに思っています」
再開された学校生活ですが、新型コロナによる影響で授業日数が28日間減少。このため、県教育庁では、夏休みを8月1日からの10日間と短縮し、土曜日の授業も検討するよう各高校に依頼しています。
また那覇市教育委員会は小中学校の運動会や、校内陸上競技会に合唱コンクールなどの行事を中止をすると発表。夏休みも県立高校と同じく短縮され、秋休みは10月16日からの4日間と短くなりました。
その他、修学旅行については各学校が、縮小や延期を判断するとしています。変わる学校生活。再流行を見据えながら、再開される授業。子どもたちの教育は充実したものになるのか?教育現場は誰も経験したことのない課題に挑んでいます。
こちらご覧下さい。コロナの影響で、学校では、中止、あるいは延期、もしくは縮小などご覧のような行事などに影響が出ています。勉強だけではなく、生徒同士のコミュニケーションや絆を深めるためにも必要な行事がなくなるのは心が痛みます。