新型コロナウイルスの最前線で働く医療スタッフに手作りのお弁当でエールを贈るカフェがあります。食を提供して感謝の気持ちを伝えようという取り組みを取材しました。
南城市にあるカフェレストラン「テンクウテラス OOLOO(オール-)」
新型コロナウイルスの影響で飲食店が休業を余儀なくされるなか、オーナーの田代さんが考えたのは・・・
テンクウテラスOOLOO 田代和香子さん「コロナの影響で暗いニュースが流れている中。今だからこそ地域の皆様に何か恩返しが出来るのではないかと考えまして、同じ南城市で最前線で戦って下さっている医療従事者様に少しでも感謝の気持ちを形にしてお届けすることが出来ないかなと話し合いまして、お弁当の無償提供を始めました」
田代さんたちは系列店や取引先の農家と協力し、病院で働く人たちやその子どもたちにお弁当を無償で届けることにしたのです。その思いは、「最前線で頑張る人へ感謝を伝えたい」
「おはようございます。今日は宜しくお願いします。食材は向こうの方何で~」
そんな田代さんの気持ちに賛同する人たちがいます。
早朝、田代さんたち訪れたのは南城市にある宮城農園。協力してくれる農家の1つです。宮城農園には県内80の農家から野菜が集められその中から出荷できない規格外の野菜などが提供されます。
宮城農園 小田哲也さん「いま本当に大変な中、さらに医療従事者の方と言うのはよりその中でも本当に激務の中で頑張っていると思うんですけども、そう言った方々に食べて頂けるというのは正にうちとしては凄く嬉しい思い頑張って頂きたいという思いを込めて提供しております」
テンクウテラスOOLOO 瑞慶覧大貴料理長「(自分たちは)弁当という形でみんなに笑顔を届けたて行きたいことで。みんなが元気を貰えるようなものを作っていければなと思って」
この日のメニューはタイ料理の「ガパオライス」に生春巻き。「医療従事者は私たちのヒーロー!!」お弁当には、感謝の言葉もそえられます。
テンクウテラスOOLOO 田代和香子店長「頑張ってっていう言葉がふさわしいかはわからないんですけど頑張ってという気持ちを込めて書いております」
できあがった50個のお弁当は、南城市内にある沖縄メディカル病院に届けられました。夜勤の看護師や介護士が病棟へと運んでいきます
受け取りに来た看護師「夜勤なので中々食事が偏るのでラーメンとかこういう食事とれると助かります」
沖縄メディカル病院 湧上民雄病院長「(コロナの影響で)ナースの方とかいろんな方に非常に苦労を掛けてますのでここで食事が温かい食事がとれるということは夜勤の方たちに非常に勇気づけられていると思います」
緊張とストレスのなか最前線で働く人たち。手作りのお弁当は支えになっていました。
藤澤欽崇さん「とっても美味しいです生春巻き得意じゃなかったんですけどいい具合の野菜の美味しさとスパイスが入ってて凄く食べやすいです。オールさんを通して地元の人たちの力を頂いてると感じました」
伊保勝美さん「(弁当を食べて)私たちが優しく接することで患者さんが笑ってくれたらいいなという思いがあって優しい気持ちになれたので本当にありがとうございます」
伊保勝美さん「ありがとう。本当に最初嬉しかったですとってもありがとうと思ったので」
そんな感想を聞いたカフェの人たちは・・・
テンクウテラスOOLOO 瑞慶覧大貴料理長「今日より明日また喜んでもらえる料理をレベル上げて作っていこうかなという気持ちです」
テンクウテラスOOLOO 田代和香子店長「もっと笑顔に出来るお弁当を作っていきたいと思います」
「感謝」がいっぱい詰まった手作りお弁当
田代さんや瑞慶覧さんらは地域の人たちと一緒に医療の最前線で働くヒーローたちのために奮闘し続けます。