楽園の海。案内は、水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「砂地の活用方法」です。
長田さん「今回は、砂地で生活する生き物たちをたくさん紹介します」
砂地を活かしてどのような生活をしているんでしょうか!さっそく見て行きましょう!!
長田さん「沖縄の海の水底に広がる砂地」
海の中とは思えないぐらいに透き通っていてきれいです。
長田さん「このような砂地を利用している生き物は、たくさんいます。まずは、ガーデンイール」
かわいい♪
長田さん「砂地に穴を掘って、住処として利用してます。繁殖期には穴から移動する事もあるんですが、基本的には同じ穴に入ったまま、流れてくるプランクトンをキャッチして食べています」
上手にキャッチしてますね!!
長田さん「そしてこちらは砂の中にいる獲物を探す魚たち。彼らにとって砂地は、食事をする場所のようです」
いろんな種類のお魚がいますね。
長田さん「はい。ヒメジの仲間、アジの仲間、ベラの仲間の姿もいます。砂の中で暮らす、小さなエビやカニなどを食べているようです」
こんなに広いのによく探せますね。
長田さん「そうですよね~。砂地には、危険生物が潜んでいることもあります」
このどこかにいるんですか?
長田さん「一番手前のまるで岩のようなこちらの生き物」
えぇぇぇ!!動かないと岩にしか見えなかったです。
長田さん「そうですよね~。オニダルマオコゼです」
いかにも悪そうな見た目!!
長田さん「顔は鬼。体はダルマ。背びれなどの棘には毒腺が繋がっていて、刺さると毒が注入されます。その毒の威力は、ハブの30倍以上とも言われています。カムフラージュがバレたため、引っ越しを開始しました。小魚が多く住み着いているサンゴや岩のすぐ横にある砂地に潜んで、獲物が来るのを待って捕食します。この魚にとって砂地は、隠れる場所として利用しているようですね」
見た目や毒でどうしても悪い印象があるのですが、オニダルマオコゼも生きるために必要な行動ですよね。
長田さん「そうだと思います。こちらはセミホウボウの赤ちゃん。砂地は、幼魚の遊び場としても利用されているようです」
大きくて変わったひれですね。
長田さん「敵に襲われないように、生き物の目だと認識させるための模様といわれている。ヒレを広げて地面すれすれの低空飛行で泳ぎます」
泳ぐ姿も可愛らしい。
長田さん「つづいては、マングローブの水底も見てみましょう。穴に暮らすタカノハハゼ。そのすぐ横の砂の中に、餌となる生き物がいたみたいですね。基本、あまり出歩かず、穴から半径50cm以内で生活しているようです」
引きこもりが大好きなお魚なんですか?
長田さん「臆病なんでしょうね。なのに食欲はとても旺盛なタカノハハゼ。つねにもぐもぐしています」
ところでこの穴は自分で掘るんですか?
長田さん「一緒に住んでいるテッポウエビが穴を掘ります。タカノハハゼは用心棒のような門番の役目を担ってるようです」
ちゃんと役割があるんですね。
長田さん「そのようですね。最後は、マングローブで見かけた2cmほどの小さな貝。普段は、砂の中で生活している貝のようですが、この貝が面白い行動をとるんです」
何でしょう??
長田さん「ブルブル震えながら、スッと立ち上がりました!その後、時間をかけながらじわじわと砂に入っていきます」
面白い♪貝がこんなに機敏な動きをするところ、初めて見ました!!
長田さん「そうですよね。名前も知らない貝ですが、砂の中に入っていく方法が面白いので、紹介させていただきました」
砂地の利用の仕方、それぞれ違っておもしろかったですね~。
長田さん「私も綺麗な砂地大好きなので、たまに寝っ転がったりして遊んでいます」
気持ちよさそうです。今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、楽園の海でした。