学校が休みになり、毎日子どもたちのお昼ご飯を準備するのが大変だというご家庭も多いのではないでしょうか。こうした中、豊見城市のある商店が利益度外視で弁当を提供し、話題となっています。
豊見城市上田(うえた)にある「おべんとう屋・宜保商店」弁当を買いに来る子どもたちの手には空の弁当箱その理由は?「はい、ど~ぞ」
この商店では、今月8日から空の弁当箱などを持っていくとご飯やおかずを詰めてくれるんです。その値段はなんとたったの150円です!子どもたちにとっては量も十分です。
買いに来たのは?小学生「4回目くらいです、今まで食べてきた弁当屋の中でも一番おいしいです」
保護者「助かりますね、初めて来たんですけど経済的にも仕事に出られないので助かっています」
商店の代表を務めるのが自身も3人の子どもの父親である、宜保政紀さん。休校が続く中、子どもたちのために、そして家庭のために、何かできないかと考え始めたのが150円のこども弁当でした。
宜保政紀さん「弁当屋を十何年とやってきて、ここを学校の給食代わりというか、お子さんの笑顔を見たいじゃないですか?お弁当箱を持ってきて150円で弁当を詰めてあげたらお父さんお母さんも楽になるはずだし、子どもが休み(外出)自粛という中でも弁当箱でご飯を食べることで気持ちが楽しくなればなと」
多い時で1日に60食も出るという子ども弁当。150円では利益は、ほぼありません。ただ、子どもと一緒にやって来た親が自分の弁当も買ってくれることやこの取り組みを知った地域の農家、宜保さんの先輩や同級生が食材の差し入れしてくれるので続けられるのだと言います。
宜保商店も新型コロナの影響で一時は売り上げがかなり落ちたそうですが150円弁当によって活気を取り戻しつつあります。
宜保政紀さん「学校給食が始まるまではやってみたい助けたいというのはあります」
宜保商店では、子ども弁当を来月2日まで続ける予定です。
現状5月2日までのこども弁当ですが仮に学校の休校期間が伸びた場合などは、子ども弁当も続けていきたいと宜保さんは話していました。