様々な地域で育まれてきた方言が今、消滅の危機に瀕しています。QABでは今度の日曜日、島々をめぐって地域の言葉について考える特別番組を放送します。それに先駆けて、今日はすこしだけご紹介します。
ひーぷーさん「じゃあ方言ニュースいってみましょうか、今日の担当は林京子さんです」
那覇市首里の方言 林京子さん「ちゃーびたん、金曜日担当ぬ林京子やいびーん。ちゅーん ゆたさるぐぅとぅ うにげー さびーん。(きょうもよろしくお願いします)」
沖縄のラジオで60年続く「方言ニュース」。あたたかく味わい深い言葉でラジオの向こうの人たちに語りかけます。
林京子さん「たーやてぃん たしきらりてぃどぅ いちちょーる あんすくとぅどぅ ちゅいしーじーっし(助け合うバトン) あとぅあとぅんかい ちながってぃ いかりーん」(誰もが助けられることで生きている。だからこそ助け合いのバトンを次につないでいける)」
林京子さん「柔らかい方言の語り方が、まだ残っているんですよ」「子どもたちが興味をもってもらったらうれしいですよね」
仕事のあとの癒し。ビアガーデン「かりー!(乾杯)」日々の営みの中にある小さな楽しみや・・・・栄町市場「かーさむーちー。(月桃の葉で包んだ餅)あちこーこー(あつあつ)で持ってくるからよ」人とのふれあい・・・「ちゅらかーぎー(美人)だから撮ってるって」「ちゅらかーぎー(美人)だったらいいけどねえ~」方言だからこそ伝わるのです。
しかし今、その表情豊かで多彩な言葉が消滅の危機にあるとして「消滅危機言語」と呼ばれています。
2009年、ユネスコは、日本の8つの言語・方言 が消滅の危機に瀕していて、そのうちの6つが奄美を含む、国頭、沖縄本島、宮古、八重山、与那国などの琉球列島の言葉だと発表しました。(アイヌ語,八丈方言,奄美方言,国頭方言,沖縄方言,宮古方言,八重山方言,与那国方言)
宮古島の方言サミットで出会ったのはちょっと変わった髪型の男性。山田博士「だめですかね?」「初めて会った人に覚えてもらえるようにです」この人が今回私たちが追いかける山田真寛博士。こうみえても言語学者です。
アニメーションで登場、山田真寛博士「どーもー!方言を研究している山田はかせです。」
コトハちゃん「やっほー!私は方言の妖精見習いコトハちゃん。ちょこちょこ登場するから、今すぐ覚えてね!」
山田真寛博士「コトハちゃん、世界には6,000から7,000の言葉があるって知ってた?そのうちの半分がこの100年のうちに消滅してしまう可能性があるって言われているんだ。日本ではユネスコが発表した8つの言葉だけじゃなくて、ほとんどの地域の方言が消滅する可能性があるんだよ。
コトハちゃん「え~。どうすればなくならずにすむの~?」
山田真寛博士「これから一緒に考えてみよう!」コトハちゃん「ゆくゎんやー(いいねー)。きらい゛んが なたんどー(美しい男 なったよー) 」
ユニークな研究者と、「はさんっかいってぃ っかみっかてぃり」独特の言葉が残る与那国「てーどぅんしまぬ ふしぬいんぬ はなし しゃるなら~」美しい物語に触れる竹富「むにばっきったうやばっき うやばっきった しまばっきるん」そして楽しみながら言葉を学ぶ 沖永良部「悲しみぬなん 自由なてぃんとぅたべ はにはたみかし いきぶしゃん~」
さらに、秘密基地にも。方言の魅力を探す旅にでかけます!
「くとぅばどぅ宝」は今度の日曜日、午後3時25分から放送です。