高校野球の話題です。県内の県立高校は新型コロナの影響で昨日まで臨時休校となり球児たちもグラウンドでの練習ができなくなっていました。春のセンバツも中止となり県大会の開催も危ぶまれた状況でも直向きに春を目指す球児たちの姿を追いました。
今月4日から臨時休校となりグラウンドでの練習ができなくなった美里工業。その間、選手たちはそれぞれの地元で少人数で集まり黙々と自主練習に取り組んできました。
名護良介主将「グラウンドが使えないので思い切り実戦をしたり、ピッチャーの投げている球を個人練習では打てないのでみんなでやりたかった」
本来であれば今は春の大会に向けてより実践的な練習に取り組む時期。しかも選手たちが目標にしてきたその大会すら一時は開催が危ぶまれた状況でした。
それでも選手たちが士気を下げずに練習できているのには、チームのある取り組みがありました。
神谷嘉宗監督「野球ノートをLINEで送ってもらってみんなで共有する。画像も写メを取って送ってもらうとというふうにして気持ちをひとつにしようと取り組んでいます」
選手たちは練習メニューなどを毎日野球ノート代わりにLINEのグループに投稿。その際には撮影もして文字と写真で練習の様子を伝えていますたとえ同じ場所で練習ができなくてもお互いの頑張りを共有できるようになっているんです。
平良将梧副主将「いい刺激になっています。全員がライバルなので、あいつがどういう練習をしているから俺もこうしようとかそういう点ではいい刺激になっていると思います」
さらに神谷監督はその野球ノートを選手たちの親や、OBも見られるように自身のFacebookに投稿。SNSを有効活用しチーム全体の士気を高めています。
そして何より、この春を目指して、一冬越えてきた選手の思いはたとえ思うような練習ができなくても変わることは有りません。
名護良介主将「秋は(準々決勝で)悔しい負け方をしたので春夏優勝して甲子園、とチーム一丸となって決めてきたので」
平良将梧副主将「秋にふがいない試合をしたので、それがあったからこそ今のチームも一丸となってここまできていると思うので一人ひとりが意識を持ってやっていることだと思うので絶対に(気持ちは)変わりはしないですね」
県春季大会は、当初の予定よりも5日遅れの25日に開幕。球児たちにとって試合ができる喜びを強く噛みしめる大会となりそうです。
そして16日から県立高校では授業が再開され部活動も解禁されました。こちらは16日朝の美里工業の朝練の様子です。久々に仲間と練習ができる喜びを感じたのではないかと思います。
春季県大会は25日開幕。3月中は無観客での開催になりますのでご注意ください。4月以降は状況を見て県高野連が再度判断することになっています