学校が休みになり、食事に困る子どもたちをどう支援するかが大きな課題になっています。こうした中、支援に乗り出した団体がありました。
那覇市にある琉球新報。きょう会社を訪ねてみるとそこには大量の段ボールが。これらは食事に困っている子どもたちを支援しようと集められた食品です。
NexSeed沖縄校 富田杏理校長「今回急に学校が休みになって給食が食べられなくて困ってしまっている子がいないようにということで琉球新報が県内の各企業に声をかけていただいて協賛してくれている企業が物品を提供してくれています」
安倍総理「全国全ての小学校・中学校・高等学校・特別支援学校について来週3月2日から春休みまで臨時休校を行うよう要請します」
突然政府が出した休校措置。困っている子どもたちのためになにかできないかと考えた富田さんが琉球新報に相談。
琉球新報が県内の企業に呼び掛けたところきょうまでに19社が取り組みに賛同しました。
NexSeed沖縄校 富田杏理校長「各企業が相談したら本当に即決ですぐにやりますとおっしゃってくれて、なんでも言ってくださいという形で物を出してくださっているので、沖縄の愛だなと思います」
富田さんたちは9日から毎日、段ボール100箱分ほどの食品を子ども食堂などにを提供しています。きょうも那覇市社会福祉協議会に対して200箱分を提供しました。
NexSeed沖縄校 富田杏理校長「本当に子どもたち喜びましたとか、もともと物資がなくなっていて子ども食堂できないところだったので助かりましたとか喜びの声をいただいています」
那覇市の松尾二丁目自治会の子ども食堂。臨時休校になりこちらも閉めています。
しかし、食事に困っている子どもたちにはパンやカップラーメンを配っていて富田さんたちの支援は心強いと話します。
松尾二丁目自治会 與儀長次さん「子ども食堂は食料を集めるのに苦しんでいる。この取り組みは心強く感じます」
富田さんこの日富田さんは初めて実際に食品が提供された現場を訪れました。
NexSeed沖縄校 富田杏理校長「こんなにすごい数集まると正直思っていなかったので予想以上の規模でできたのも県内の企業の皆さんが協力してくれるからなので本当に感謝です」
県内の多くの企業の善意に支えられたこの取り組み。富田さんはこれをきっかけに子ども食堂などへの支援がより活発にあることも期待しています。