金城キャスター「楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは『クローズアップの世界』です」
長田さん「今回は、肉眼ではほぼ見えない『クローズアップの世界』をご覧頂きたいと思います」
金城キャスター「クローズアップをして初めて見える世界。どんな発見があるんでしょうか!早速、見ていきましょう」
長田さん「まずは、カメラのうしろ側からのアングル。モニターに映っている生き物を撮影している真っ最中です」
金城キャスター「普段小さな生物を撮るときは、このようなカメラで撮影しているんですね~」
長田さん「そうなんですよ~」
金城キャスター「えっ!カメラのモニターに映っていた生物は、こんなに小さいんですか!?」
長田さん「はい!この生き物はイロカエルアンコウの赤ちゃんです。体長1.5cm。肉眼で見えるのは、せいぜいこれくらいのサイズですかね。それでは、クローズアップで見てみると・・・可愛らしい表情がはっきりと見られます」
金城キャスター「わぁ~♪目や口だけでなく、体の模様までしっかりわかりますね~」
長田さん「そうですよね~。冬になると現れる小さなアイドル。噂が広がれば、沢山のダイバーが会いにきます」
金城キャスター「たしかに、会いたくなりますね~♪」
長田さん「さてこちらは、「ハナビラユキバナ」。大きさはどれくらいかというと・・・」
金城キャスター「えっ!!」
長田さん「私の指が巨大化したみたいになってますが、直径3mmくらい。肉眼では、白い粒にしか見えません」
金城キャスター「こんなに小さいなんてこの生き物を最初に発見した人はすごいですね!!」
長田さん「そうですよね~。こちらは、名前すら知らない生き物」
金城キャスター「サガリバナみたいでキレイですね!」
長田さん「はい。この生き物も、かなり小さいんです。一つだけ、実のようなものが付いていたので、もっとアップで見たかったんですが、小さ過ぎてピントがすぐズレちゃうんです。これ以上は無理でした。知り合いのインストラクターに聞いたら、スズフリクラゲの仲間だそうです。そしてこちらはウミヒドラの仲間。細い棒に小さなボールがついているような形をしています」
金城キャスター「かわいいですね。まるでイルミネーションみたいですね」
長田さん「たしかに見えますね。黒い海綿についていたんですが、肉眼ではゴミのようにしか見えなかったんです」
金城キャスター「たしかに、こう見ると、さっぱりわからないですね」
長田さん「はい。でもクローズアップして見たら・・蛍光グリーンのボールがたくさんついていて、めちゃくちゃ綺麗でした。つづいてはウミアザミの仲間です」
金城キャスター「すごい活発に動いていますね!!」
長田さん「これは餌を捕まえるために、パクパク動いていてアップで見てみると、ひとつひとつについている触手もはっきり見えます」
金城キャスター「この触手が餌を捕まえるのに大切なんでしょうね」
長田さん「おそらくそうでしょうね。クローズアップでみるとこのようなおもしろい発見があるんですよね。つづいてはこちら。ヤギモドキウミヒドラという植物のような生物」
金城キャスター「まるで植物の木のようですね」
長田さん「そうですね。このウミヒドラ自体は肉眼でもわかりますが・・・枝をクローズアップして見てみると、蛍光グリーンの粒がたくさん付いていて、めちゃくちゃ綺麗なんです」
金城キャスター「ほんとですね~。まるでSF映画に出てきそうな生物ですね」
長田さん「そうですよね~。さらに、オレンジ色の玉が。これはクラゲ体と呼んでいて、ま~このウミヒドラの卵のようなものみたいです。幻想的な雰囲気で、水中ってことを忘れそうになりました」
金城キャスター「ずーっと見てられますね~」
長田さん「最後は、ミノイソギンチャクの仲間を。通称~悪魔の実~と呼ばれているんですが、有名漫画に出てくる「悪魔の実」にそっくりな生き物です」
金城キャスター「たしかに似ている感じがします。そして色がすごい鮮やかですね~」
長田さん「はい。大きさは、かなり小さめ。でもアップで見てみると、本当に綺麗でした」
金城キャスター「普段は見られない海の生物のアップは美しいことだらけでしたね」
長田さん「そうですね。老眼になったら肉眼で見られなくなってしまいそうなので、今のうちに沢山撮影したいと思います」
金城キャスター「いえいえ!これからも、美しい世界楽しみにしています。以上、楽園の海でした」