※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

内戦が起きていた中米エルサルバドルから、平和について考えようと24日、那覇市でセミナーが開かれました。このセミナーは、コーヒーの産地として知られる中米のエルサルバドルの内戦を子どもたちにどう伝え、平和教育に生かしていくかを考えようと、JICA沖縄が開いたものです。

セミナーでは1980年から12年間エルサルバドルで内戦が続き約7万5000人の犠牲者が出たことが紹介されたほか、現地の状況に詳しい講師がそれぞれの立場で講演しました。

東京でコーヒーの輸入などを手がけ、エルサルバドルでも生活した経験がある川島良彰さんは「エルサルバドルではコーヒーの生産で格差が生まれ、その連鎖がゲリラを生み内戦が起きた」とコーヒー栽培を取り巻く貧富の差について話しました。

また県立博物館・美術館で学芸員をしている園原謙さんは、エルサルバドルでは「内戦の勝利者を称える博物館が多い。次世代に歴史を伝える世界水準の平和博物館づくりをしていくことが大切」だと話しました。

沖縄県立博物館・美術館の園原謙さんは「文化の大切さを、文化を愛することによって、平和を創造していく、そういうことをやっていかなければ」と話していました。

また沖縄平和協力センターの仲泊和枝さんは、カンボジアで博物館のあり方を指導した経験を踏まえ「平和を希求する沖縄の心こそ、世界に発信する基礎教育だ」と話しました。

内戦続いたエルサルバドルから考える