那覇にも寄港していたクルーズ船で後になって、新型コロナウイルスの感染者が見つかり、拡大している問題。観光客と接するタクシー会社などでは、様々な対策がとられています。
横浜港に停泊しているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスではこれまでに174人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されています。
この船は横浜に向かう前の今月1日、那覇港に寄港。乗客などおよそ3700人が一時船を降り、那覇市内などで自由行動していたことがわかっています。こうした中、観光客と接する機会が多いこちらの業界では…
石橋記者「感染のリスクをできる限りなくそうと街中を走り回るタクシーである取り組みが行われています」
県内におよそ200台のタクシーを持ち450人ほどの乗務員が働く「第一交通グループ」新型コロナウイルスの予防対策として先月末ごろからタクシーの車内消毒に力を入れています。
沖縄第一交通・中村教一営業マネージャー「海外のお客様、ちょっと体調不良の方をお客様でご乗車した際にはですね、事務所に戻ってですね車両の空間をですね、除菌させていただいているという形になります」
朝、タクシーが営業所を出る時や夕方、乗務員が交代する時にも必ず消毒しています。乗客、乗務員、双方が安心してタクシーに乗るためには車内の消毒が欠かせないと言います。
乗務員「咳とかされているお客様をご乗車いただきますと、やっぱり、その後、車を止めて空気入れ替えたり、これ(消毒液)でやってます。自分が(新型コロナウイルスに)かかれば、お客様にもご迷惑かかるということがありますので、車内は清潔に保ちたいと思ってます」
第一交通では、今後、すべてのタクシーに消毒液を常備する方針です。
また県はダイヤモンドプリンセスの乗客などと接触したバスやタクシーの運転手、港湾関係者など、およそ200人を特定し、同意を得た上で、ウイルス検査を行う方針でした。
しかし、国立感染症研究所が「症状が出ていなければウイルス検査は実施しない」と指針を変えたため、県も現時点での、ウイルス検査は見送ることにしました。
このうち長時間接触したとみられるおよそ30人に対しては今月15日まで咳や発熱などの症状がないかを毎日県に報告してもらうことにしています。