先月、うるま市の世界遺産「勝連城跡」で特別な夜会が開かれました。新たな沖縄観光の魅力を伝える富裕層をターゲットにしたその内容とは。
日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン「DINING OUT」。先月の舞台は、世界遺産「勝連城跡」。DININGOUT RYUKYU-URUMAのテーマは、「気高さ・心豊かさ」を意味する「肝高(きむたか)」でした。
パートナーブレーン竹本進之介さん「首里王朝がやっていたことが沖縄の観光の目指すところなんだろうなと思ってます。(自分たちが)価値の再認識することでどんどん発信していけると思うんですよ。僕ら自身が沖縄の食材や泡盛、沖縄の文化をもっともっと楽しんでいってそれを発信していくそれが1番かなと思います」
一流の料理人が沖縄の食材を使った料理と共にその土地を最も魅力的に表現する場所と演出でもてなす五感すべてで味わってもらおうという企画。
料理を演出するのは世界的も注目するインド料理のシェフ、ガガン・アナンドさん、福岡出身で九州初の「アジア50ベストレストラン」に選出された福山剛さん。2人はGohgan(ゴーガン)というチームを数年前から作り、今回は沖縄とインドを融合させた創作料理を振舞いました。
福山剛シェフ「感じたものその時に食べた物、目にした物をその時に表現していくというのがGohganのコンセプトなので。情熱とかは忘れずになんか皆さんにパッションを感じてもらえればいいなと思います」
勝連城跡でのイベントには、中国や台湾、県外からの観光客40人が極上の料理に舌鼓を打ちました。
一流シェフの料理を勝連城跡で味わう今回の「ダイニングアウト」沖縄観光に付加価値を付けたハイクラスな観光の一夜限りの参加費は27万円。
今回のおもてなし料理は、田芋やパイナップルノコギリガザミなどの沖縄食材をふんだんに使った創作料理15品。
中でもこちら「Gohgan 山羊カレー」はガガンシェフの父直伝の料理に沖縄の食文化を代表する山羊の肉を使った料理です。
また、料理とともに共に参加者を喜ばせたのは沖縄にこだわったカクテル。提供したのは中村智明さん
琉球ミクソロジースタイル バー アルケミスト中村智明さん「沖縄県産の食事に合わせたペアリング提案して作っていけるということだったので、この食事を食べてこれを飲んだら美味しさが増すとかいうう感じ。色々勉強と経験につながればいいなと」
最高の食事とともに披露されたのは高校生が演じる舞台かつて、勝連城跡の主だった阿麻和利の物語。歴史と文化と食とが一体となり参加者は至福の時を過ごしました。
参加した男性「最高ですね」
参加した女性「世界遺産という所で歴史的な自分自身が想像しきれない土地で価値のある物を食べさせて頂くということは本当に貴重な経験だったのでありがたいなという思いしかありません」「食べるイコール美味しいでなくて本当に驚きと経験があって、自分の想像超えているというかすごく良かったです」
福山剛シェフ「同じ九州の沖縄でやれて、更に沖縄の人たちとの出会いで本当に夢がかなったという感じですね(沖縄のスタッフ)もの凄い色々ケアしてくれたんで、沖縄のスタッフに恩返ししたいんで来年は僕も沖縄に来てイベントが出来ればいいなと思います」
DININGOUT総合プロデューサーONESTORY大類知樹社長「沖縄って日本の中で地理的にもの凄く世界発信する恵まれた場所だと思うんですよね、意外と地元の人たちは日常的なことなんで、そこまで気付かれてないんじゃないかとこともあって、もっともっと世界発信するための、日本の拠点なんだと思うぐらいに思っていろんなチャレンジをしてくれた方がいいんじゃないかと思っていい」
地域と食と文化とが合わさったダイニングアウト。新たな沖縄観光の魅力を発掘するものとなっています。
パートナーブレーン竹本進之介さん「伝統×革新という形でダイニングアウトはやっているんですけども、地域の垣根を超えた連携というのはひとつ沖縄にとっても必要と思います」