感染拡大を防ぐために何ができるか?玉城知事はきょう、家畜感染病のCSF、いわゆる豚コレラの問題で関係者などを集めた会議の初会合を来週開催し、ワクチン接種についても議論すると発表しました。
うるま市と沖縄市、これまでに5つの農場で発生した豚コレラ。迅速かつ的確な対策が求められています。
玉城知事「来週早々に第1回会議を開くようその日程を詰めているところであります」
感染拡大を防ぐため、玉城知事は、県や養豚関係の団体などを集めた関係者会議の初会合を開催すると述べました。
玉城知事「1月8日の(豚コレラ)発生以来、初動の防疫措置として殺処分・埋却などの防疫措置が行われております。農家においては心を込めて育てた豚が消費者に届くこともなく処分されることは大変なご心痛であることをお察しいたします」
感染がわかった農場と関連がある農場あわせて7カ所で9100頭を超える豚が殺処分されることになっています。
会場に響く牛の鳴き声。今帰仁村のセリ市場で行われた牛の初セリでは、子牛が137万9400円の値が付くなど活気にあふれました。年明け早々から養豚業界に激震が走った豚コレラをどのように考えているのでしょうか?
JAおきなわ・長山敬常務理事「素牛のさらなる品質向上に努め、購買者のみなさまから求められる一大産地を目指すとともになお一層の畜産振興に取り組んでまいります」
牛には影響がないことから豚コレラは話題にあがらず、冷静に対応していました。
玉城知事「専門家の意見も十分ふまえて議論をする必要があるのは間違いないと思う。(ワクチン接種を)やるからには確実に、そして、徹底してやるというふうな方向性で、みなさんで、協議をしていただくということが肝要だと考えています」
一方、養豚農家からは予防のためにワクチン接種を望む声が出ていて関係団体が県や国に要請する事態になっています。ただ、ワクチンを接種したことで豚コレラウイルスに感染した豚が見つかりにくくなるという防疫上のデメリットもあって慎重な対応が求められています。
県の豚コレラ対策の関係者会議ではワクチン接種の是非について意見の集約など検討が進められる予定です。