家畜伝染病のCSF、いわゆる「豚コレラ」の感染が確認されてからきょうで1週間。
きょう、新たに4例目5農場目での感染がわかりました。
最初に豚コレラの感染が確認されてからきょうで1週間、県庁は朝から慌ただしい状況でした。
玉城知事「(Q.豚コレラ新たに感染確認かということですが、受け止めを)今、会議中で詳しいことは会議の中で報告をされているものと思います」
新たな農場で豚コレラが発生し、対応に追われていました。
玉城知事「うるま市の1例目と近接する養豚場において飼養豚が死んでいるとの通報があり、検査したところ、本日、残念ながらCSFの疑似患畜が確認されました。本事例で県内4例目の発生となります」
新たに発生したのはうるま市の農場で1例目の農場から100mしか離れていない場所でした。
人や豚の行き来といった関連があったのでしょうか?
県畜産課・仲村敏課長「人・車両・堆肥等の関連というのはございません。距離的に非常に近いということはございます」
この農場で8日に行われた感染を確認するための検査では”陰性”となっていました。なのに、なぜ…
山本実CSF対策チーム長「豚コレラはウイルスの病気ですので、潜伏期間があって見つけにくいことがある。また、全頭、全部を検査することはなく、抽出検査をやります。複数の(検査)なかで確認していくということで、そこはご理解いただきたい」
県では弱ったブタを優先的に30頭選んで検査していますが今回のように、検査では陰性だったのに後で感染がわかることもあるといいます。
そのため、期間をあけて複数回検査することになっていて最終的な安全が確認できるまで気を抜けない状況が続くといいます。この農場で殺処分されるブタはおよそ1800頭。
殺処分したブタを地中に埋める作業や豚舎の消毒など一連の防疫措置は19日ごろ終わる予定です。
こうした事態を受け養豚の関係団体が国に感染拡大防止の対策を要請。ワクチンの早期接種と固有種「アグー」の感染回避を求めました。
県養豚振興協議会・稲嶺盛三会長「農家のみなさんから早くワクチン接種をしてほしいということで要望がある。」
県はきょう有識者や生産団体を交えた関係者会議を立ち上げました。
玉城知事「国や市町村、有識者、生産団体などからなる”沖縄県CSF防疫対策関係会議”を設立し、ワクチン接種を含めて沖縄県のCSF対策を総合的に直ちに議論してまいりたいと考えております」
今後、ワクチンの接種に向けた意見の集約や感染拡大を防ぐための対策などを議論します。豚コレラをめぐっては7つの農場でおよそ9100頭が殺処分の対象になっています。
33年ぶりに県内で発生した豚コレラ、いつ収束するのか終わりの見えない状況が続いています。