県内で、家畜伝染病のCSF、いわゆる豚コレラの感染が発表されてから3日。きょう新たに、うるま市の隣、沖縄市の養豚場でも豚コレラに感染した疑いのある豚が確認されました。
仲本記者「こちらの養豚場には、豚コレラに感染した疑いがある豚がいるということです。県内ではこれで3例目となります」
県によりますと、新たに感染の疑いがある豚が見つかったのは、沖縄市の養豚場です。
県では、最初に感染が確認された農場から3キロ圏内の「移動制限区域」にある12の農場でおととい(8日)検査を実施。その結果、11の農場では継続して調査中としたうえで、現在のところは陰性としています、しかし、沖縄市にある1つの農場で陽性反応があり、きょうこの農場の豚が「豚コレラ」に感染している疑いがあると発表しました。
寺田俊樹カメラマンリポ「沖縄市の養豚場です。入口には石灰がまかれています」
感染の疑いが発表された農場では、きょうからあさってにかけて飼育されている豚2809頭の殺処分が行われる予定です。
これを受け沖縄市の桑江市長は先ほど会見を開きました。
桑江朝千夫沖縄市長「今後の対応について全職員でしっかり対処するよう取り組みを指示したところであります感染の拡大防止に向け県と密接に連携を取りながら迅速に万全の対策を進めていきたい」
石橋記者「感染拡大の恐れが強まったことから、現在、県では再び会議をするため準備が進められています」
県は午後、対策本部会議を開き感染拡大防止に万全を尽くしていることを強調しました。
玉城知事「CSFの発生が続いているところであり、県内養豚農家の方々も非 常に大きなご不安を抱かれているものと思います」「まずは発生農場の10キロ圏内の養豚農場において、感染が広がっていないか確認することが、最優先だと考えています」
県では今後、検査の範囲を、これまでの3キロ圏内から10キロ圏内に広げ調査を行うことにしています。一方、うるま市の農場ではきょう、午後2時までに2001頭のうち1885頭の殺処分を完了しています。