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首里城の火災からおよそ1カ月半、依然として出火原因の究明が続くなか、これまで入ることが許されなかった火災の現場が報道陣に公開されました。

火災後、徐々に解放エリアを拡大してきた首里城公園。発生から48日目のきょう…。

石橋記者「奉神門をくぐるとすぐに御庭(うなー)が見えてきます。現場にはまだ焦げ臭さが残っていて、御庭には焼け崩れた瓦礫を集めた山がいくつもあります」

首里城 火災現場 メディアに公開

火が消し止められるまで11時間燃え続けた火災現場が報道陣に公開されました。現場ではきょうも消防による現場検証が続けられていて、瓦礫をふるいにかける作業が行われていました。

石橋記者「こちらから正面に見えるはずの正殿は骨組みなど建物があった形跡はほとんどなく、黒く焼け焦げた龍柱だけが2つ残っています」

首里城 火災現場 メディアに公開

火災によって正殿、北殿、南殿などが全焼するなど、9つの施設に延焼しました。正殿の姿はなく、北殿、南殿も焼け崩れ、無機質なコンクリートの骨格があらわになっていました。

首里城 火災現場 メディアに公開

そしてきょうは、県・国・財団の3者による会見も開かれました。

美ら島財団・古堅孝常務理事「夜間を想定した訓練は実施していませんでした。そこは反省すべき点であると考えております」

首里城公園では夜の火災を想定した訓練はこれまで一度も行われていませんでした。また、火が出た正殿1階部分に人の侵入を感知する人感センサーが10個設置されていますが、これが作動した時にどのセンサーが感知したのか表示されないシステムになっていたということです。

美ら島財団・古堅孝常務理事「監視のあり方、行動計画やマニュアルなど、最新技術の導入を含めハード・ソフト両面から、総合的に見直する必要があるじゃないかと考えております」

首里城公園を管理する財団では、警察や消防の現場検証の結果を待って訓練のあり方などを検討していきたいとしています。