首里城の火災から7日目。出火原因の特定に向け実況見分が続くなか、県や国、首里城を管理する財団が合同で説明会を開きました。
現場ではきょうも午前10時半から警察と消防40人態勢で実況見分が行われました。きのうから火元とみられる正殿の北東部で見つかった焦げた分電盤などを調べていますが、現在までに原因の特定には至っていません。
高校生「中学生以来、(首里城に)来たんですけど沖縄のシンボルみたいなものなので(火災は)とてもショックでした」
沖縄市に住む男性「父が昔師範学校に通っている時に空襲で首里城が焼けてしまって。また僕がそれを経験するというか見るというか、ちょっと本当に心が痛いですね。そういった意味では早めに復元してほしい」
現場での調査が進むなか…
比嘉記者「国と県、財団による3者合同の説明会が開かれます。気になる原因について説明はされるのでしょうか」
沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所鈴木武彦事務所長「多くの国民のみなさまに多大なご迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」
会見では火災の経緯や出火原因、被害状況など質問が相次ぎました。
沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所鈴木武彦事務所長「現在も消防と警察による火災の原因調査が進められており、出火原因の特定には至っていないところでございます」
Q:沖縄タイムス・福元記者「最後に警備員が巡視して中に誰もいないことを確認した後、照明にかかわるようなブレーカーを落としたと説明があったんですが、21時35分に鍵を閉めたあとも照明などはついていたことになるんでしょうかどこで電源を切ったことになるのか、前回の説明がかわってくるのかなと思うんですが…」
A:美ら島財団・西銘宜孝事務局長「午後9時半には自動で正殿内のライトが切れるということになります」
Q:記者「国として法令上、スプリンクラーの設置義務がなくても自動の消火設備として備えなくても大丈夫だと思った根拠を明確に説明してください」
A:沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所鈴木武彦事務所長「正殿は復元の考え方の中では往時に使われた材料、伝統的な工法をできるだけ使って往時の姿に戻していくのが正殿(の復元)でしたその厳正な形での復元を法律を満たす形で行っていったその中でも自主的にドレンチャーなどの追加も考えていった厳正な復元を目指していたということも踏まえてこのような形になっていった」
原因や被害状況についての具体的な説明はされず歯切れの悪い説明会となりました。