パドルを使ってサーフボードを操る「SUP」。マリンレジャーとしてだけでなく、ウォータースポーツとしても今注目を集めています。そのSUPで「世界の舞台を目指す14歳」を取材しました!
橘ゆうさん「波に乗っている時は笑顔になれる。(SUPは)最高の遊び道具。」
1本のパドルで自在に波に乗る橘ゆうさん。名護市の中学校に通う14歳です。ゆうさんが、父・史朗(ふみお)さんのサーフボードでSUPに出会ったのは3歳の時。
橘ゆうさん「陸からは見えない景色が見られて、海の上を散歩している感じで楽しかった。」
父・史朗さん「自分はウィンドサーフィンを真剣にやって、沖縄に住んでというのがあったので、同じように何か自分が熱中するものは見つけてほしいなと思って。」
その後、わずか10歳でレースに挑戦すると、競技としてのSUPに目覚め、昨年の全日本選手権ではベテラン勢を制して優勝!そして今年、海外の選手が集まる初のアジアツアーでも大人の部に参加し、すべてで優勝を飾りました!
9月には福岡で行われた日本大会に参戦。アジア完全制覇を目指し、史朗さんのアドバイスを受けながら最終戦へ。
舞台は都心を流れる川。強豪を相手にゆうさんは圧倒的なスピードを見せ、序盤から後続を突き放します。そしてその後は1度も先頭を譲ることなく、トップでフィニッシュ!見事、アジアを完全制覇しました。
橘ゆうさん「自分のペースで頑張れた。アジアのレベルが全然分からなくて少し緊張した。全戦まわれて全部優勝できたことは嬉しく思う。」
強豪を破り、14歳の若さでアジアの頂点を掴んだゆうさん。父・史朗さんとともにその先にある大舞台を見据えています。
橘ゆうさん「世界選手権でも戦えるような選手になりたい。オリンピックも正式種目になったら他の国の選手も速くなると思うけど狙いたい。出場できるように。」
父・史朗さん「オリンピック(競技)になるならオリンピック、オリンピックにならなくてもトップ選手目指して頑張って欲しい。」