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米軍が嘉手納基地で実施すると通知して波紋を広げていたパラシュート降下訓練。日米の取り決め通り、伊江島で行ったものの、今度は民間地に落下する事故を起こしていたことがわかりました。

河野防衛大臣は「嘉手納でパラシュート降下訓練が度々行われるということは、明らかにSACO合意に反することでありまして、受け入れることはできません。由々しき問題、由々しき事態と言わざるを得ないという風に思っております」と話していました。

米軍が29日午後4時から午後8時にかけて、嘉手納基地で実施すると航空情報で通知していたパラシュート降下訓練。河野防衛大臣が米国大使館に中止するよう申し入れるなど、波紋を広げていました。

パラシュート降下訓練はSACO合意によって、伊江島と決められていますが、天候不良の場合などは、例外的に嘉手納基地での実施が認められています。しかし2019年はすでに3度行われていて、地元の反発も高まっていました。

嘉手納町の當山宏町長は「日米の約束事は厳格に守ってもらいたい。それが無ければ良き隣人としての基地周辺住民、あるいは県民からの信頼を得ることはできないないだろう」と話していました。

結局、日米の取り決め通り、訓練は午後1時半ごろ、伊江島で行われたようですが、兵士2人が民間地に落下するという事故を起こしていたことがわかりました。

伊江村役場政策調整室の友寄雄太さんは「1人が畑、未耕作地にはなるが畑の方に1人と、あとは伊江島空港があるんですが、そこの方に1人落下している形になります」と話していました。

伊江村役場によりますと、2人の兵士が伊江島補助飛行場内の着陸予定地から2キロ離れた民間空港の滑走路とその近くの畑に落下しました。

伊江村議会・名嘉實議員は「(きょうは)風が強いし、そういう悪天候の中でも訓練を強行してこういうミスをした。米軍のとんでもないやりたい放題ですよね、本当にね」と話していました。

伊江島では4月にもパラシュート降下訓練で兵士1人が民間地に落下する事故を起こしていました。

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