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さて今月末31日はハロウィーンです。仮装を楽しむ人も増える今、きょうはプロの教えるハロウィーンメイクテクニックもご紹介します。

QABの中村カメラマンがリポートしました。

年に一度のハロウィン。子供から大人までさまざまなメイクや衣装に身を包み楽しみます。実はここ沖縄に特殊造形やメイクを手掛ける双子のアーティストがいます。

ハロウィーン直前!プロが教えるメイク術 比嘉ブラザーズの世界

比嘉ブラザーズ。幼い頃から絵を描いたり、粘土で遊んだりするのが好きだった兄の比嘉一哲さん。ホラーや恐竜、特殊撮影の番組を見るのが好きだった弟の比嘉之典さん。

比嘉之典さん「兄弟でアイディアを出し合って。いろいろもめたりもあったりするんですけど、どうにかそれでまとめて仕上げてます。この世界に飛び込んだのは中学生の時。テレビアニメに興味を持ち、2人で粘土を使う動画を作成しました。隠れてコソコソと父親の高価なビデオカメラを持ち出して、アニメーションにして遊んでたりって感じですね」

10代で夢を追ってアメリカに渡り、苦労しながら本場で技を磨いた2人。沖縄に戻ってある創作民話と出会いました。「鉄の子カナヒル」沖縄を代表する版画家で絵本作家の儀間比呂氏さんの作品です。2人は9年かけ、映像化。1コマ1コマリアルで迫力ある作品に仕上げました。

ハロウィーン直前!プロが教えるメイク術 比嘉ブラザーズの世界

この日は、うるま市のあげな中学校に講師として招かれた比嘉ブラザーズ。

比嘉一哲さん「こういう骨組みが人形の中に入っていて、一コマずつ止まるんですよ。顔とか動かして開けて撮影して、また動かして撮影して」

人形アニメーションや特殊造形の熱い話に生徒達も聞き入っていました。

比嘉一哲さん「将来沖縄だけにいるのではなく台湾に行ったり、アメリカでも良いですよ。グローバルということで将来の夢を持って仕事を探してみてください」

男生徒「アイディアが兄弟で出し合っていて、とても自分ではできないと思った」

女生徒「将来こういう風になりたいと思っていることがあるから、この話を聞いて参考になった」

日本を代表する特殊メイクアーティスト比嘉ブラザーズが教えるハロウィンで使える簡単特殊メイク。使うのは安くて簡単に手に入る物ばかり。今回は、木工用ボンドやアクリル絵の具を肌に付着させるので皮膚が弱い方はまねしないでください。私も手の甲に特殊メーク!!

比嘉之典さん「ボンドを塗ります。使う道具がティッシュペーパー家庭で準備できる簡易のやつを使います。(Q.これはティッシュでクルクル?)団子状に作ってもらう感じです。水ぶくれとかそういった雰囲気を想定して」

ティッシュを1枚かぶせ、水を付けて形を作ります。ある程度乾いてきたら色をブレンドし、仕上げていきます。

ハロウィーン直前!プロが教えるメイク術 比嘉ブラザーズの世界

比嘉一哲さん「所々まばらに血管みたいに書いたりとか、そういった効果を入れると何か血液が通っているようなそういう感覚が出てくるんですけど」

仕上げにシロップと食紅で作った血のりを垂らして・・・完成ティッシュを丸めて作った水ぶくれがリアルに表現されています。続いて音声さんの顔にメイクしてもらいます。

比嘉之典さん「ある程度位置を決めてボンドを先に塗ります。全体ボンドがまんべんなく塗り終えたら、今度はティッシュを調子見ながら張り付けていきます。木工ボンドとティッシュを少し混ぜてですね、膨らませる部分皮膚が盛り上がっているような感じですかね。これから塗装で仕上げ入っていきます。男性よりも女性のほうは肌白いので、結構薄めにやったほうがいいと思います。境目なんかを塗装ブレンドさせてますけど、この辺が一番色を調整して合わせるのが難しいもんで」

比嘉之典さん「OKかな?」

比嘉一哲さん「どんなと思う?」

比嘉之典さん「いいんじゃないかな」

ハロウィーン直前!プロが教えるメイク術 比嘉ブラザーズの世界

メイクをスタートして1時間・・・仕上がりがこちら・・・解剖学を勉強し、独自の方法で作り上げたホラーメイク。

(Q.比嘉ブラザーズさん今後の目標をお聞かせください)

比嘉之典さん「マジムンの伝説をもとにした漫画ですね。漫画をまた2人で考えて伝説をもとにコミカライズした感じで書こうかって案も出ています」

比嘉一哲さん「沖縄のマジムンを作ったりとか、書いたりとかしてるので、今度は映像化もしたいなっていう風に考えているので、それを今度は作ってみます」

今年のハロウィン。あなたも特殊メイクに挑戦してみませんか。