来年春のセンバツ大会につながる高校野球秋季九州大会からです。県代表「4季ぶりの出場となる沖縄尚学」と「選手12人の八重山農林」。両チームの戦い、現地から中村キャスターのリポートです。
中村キャスター「大会の舞台はここ佐賀県、沖尚と八重農が九州各県を勝ち抜いた強豪に挑みます」
来年春のセンバツ大会を目指し、各県の代表・16校が集まった高校野球秋季九州大会。
【沖縄尚学・初戦】
沖縄尚学の初戦の相手は、福岡2位の福岡工大城東。
1回、打席には、4番・センターで公式戦初先発を果たした久髙塁(くだか・るい)。チームの期待に応えるタイムリー3ベースで先制します!
沖縄尚学・久髙塁選手「2ストライクに追い込まれてコンパクトにという意識で振ってあの結果になったので良かったと思う」
このまま流れを引き寄せたい沖尚は4回、ランナーを1人置いて2番・島袋晧平(しまぶくろ・こうへい)。さらにリードを広げます。
沖縄尚学・島袋晧平選手「初球から積極的に振っていこうという気持ちで打席に立って、まっすぐを初球で打てて良かった」
しかし7回、2アウト満塁のピンチを迎え、1点を返されますが、レフト・砂川連(すながわ・れん)のプレーがチームを救います!
投げては、先発した大湾朝日(おおわん・あさひ)が5回まで無安打の好投!
夏の甲子園を経験した永山蒼(ながやま・そう)との継投で逃げ切り、2対1で初戦を突破しました。
【八重山農林・初戦】
選手12人で九州初勝利を目指す、八重山農林の初戦の相手は、福岡の優勝校・福岡第一。
1回、先頭バッター・久貝悠斗(くがい・ゆうと)の俊足が、石垣から駆け付けた応援団を沸かせます。八重農は4点を追う3回、ランナー1・3塁のチャンスで、打席には4番・砂川将吾(すながわ・しょうご)。犠牲フライで1点を返します。
八重山農林・砂川将吾選手「最低限の形ではあったと思うので良かったと思う」
さらに4回、八重農はヒットを重ねてチャンスを広げますが、相手の堅い守備に阻まれます。その後も相手の強力打線につかまり、初戦突破はなりませんでした。
八重山農林・大浜圭人主将「向こうの方が打線は良くて、自分たちはまた石垣に帰って、夏に向けてまた打撃を上げていきたいと思う」
【沖尚・準々決勝】
佐賀県で行われている九州高校野球大会。八重農の思いも背負い、センバツ出場が近づくベスト4をかけてきょうの準々決勝に挑んだ沖尚。相手は今大会の優勝候補で大分1位の明豊(めいほう)。
沖尚は1点を先制されて迎えた5回、先頭の藏元賢人(くらもと・けんと)がヒットで出塁。その後、チャンスを広げ、2番・島袋!初戦に続く活躍で同点に追いつきます。
さらに7回、2点を追いかける沖尚は、ランナー満塁のチャンスを掴むと、打席には今大会初先発の崔哲イ!犠牲フライで1点差に詰め寄ると、さらに相手のバッテリーエラーで再び同点に!
2度追いついた沖尚は、続く8回にはヒットを重ね3得点!この試合初めて勝ち越しに成功します!しかし9回、相手の上位打線が火を噴き、1点を返されなおも満塁。ベスト4まであと1つ、2アウト…。土壇場でのまさかの逆転負けでベスト4進出はなりませんでした。
沖縄尚学・與谷友希主将「昨年も悔しい思いをして、きょうも九州大会でも甲子園を前に、悔しい思いをしたので、夏は全員で勝ち切っていきたい」