さて先週、スタジオにお越しいただいた名護市出身の世界的芸術家、比嘉良治さん。放送では「ヨシさんと呼んで下さい」とお話していました。そのヨシさん、東京から沖縄までの実におよそ2千キロを「歩いて」横断する旅に挑戦していましたが、おととい、無事ゴールしました。
81歳にしておよそ1年かけた「江戸から琉球の旅」のゴール。このあとお送りします。
「おかえりなさいヨシ~」大勢の人の拍手の中おととい那覇市の三重城に到着したのは、ニューヨーク在住の世界的芸術家で名護市出身の比嘉良治さん。絵画や写真など様々な表現方法で世界で多くのファンの心をつかんでいます。そんな比嘉さんは去年8月、80歳を機に、「江戸から琉球」への旅をスタート。途中、中断もありましたが、およそ1年かけて、おととい、ついにゴールしました。
比嘉良治さん「応援してくれてありがとう。きょうは上り口説と下り口説を演奏してくれます」
比嘉さんはこの旅で500キロ歩くごとにスニーカーを買い替え、ゴールした時には、5足目のスニーカー。81歳で、2000キロ余りの距離を歩き通しました。
比嘉良治さん「みんな大変だろうというけど、そんなに大変じゃないんですよ。一歩一歩こうやったら着きますから」
歩く中で「沖縄の豊かな自然や文化が失われつつある」と感じたと話した上で次のように訴えました。
比嘉良治さん「この海を大切に次の世代、次の世代に受け継いでいってもらいたいですね。みなさんよろしくお願いします」
そして次の90歳の挑戦はと問われると…。
比嘉良治さん「いつかお月さまに行けるようになったら行きたいですね」「ちょっと高いかね?」
ゴールでは親戚や友人などおよそ50人が集まりました。旅の途中、沖縄の植物の葉っぱに興味を持ったと話していたそうで、新たな作品のインスピレーションも、得たようです。