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宮古島市のごみ処理事業をめぐり、住民訴訟を起こした市民を、市が逆に名誉棄損で訴えようとしていた問題で、下地市長が24日、今議会での訴えを断念すると発表しました。
宮古島市の下地敏彦市長は「今議会において、追加提案は考えておりません」と述べました。
宮古島市は、ゴミ処理事業をめぐり、住民訴訟を起こした市民らが裁判が終わった後も、市の批判を続けたとして名誉棄損で訴える議案を市議会に提案していました。これに対して市民からは、権力を持った側が言論を弾圧する「スラップ訴訟」との批判の声もあがっていました。
こうした中、下地市長は18日、「内容を精査する必要が生じた」として議案の撤回を議会に申し入れ、了承されていましたが、再提案には含みを残したままでした。
下地敏彦市長は24日の議会で市民提訴を断念した理由について、「議案を提案したことで活発な議論がなされ、市の考え方を伝えることができた」と市民提訴の議案には意義があったと強調していました。