南部九州総体はおととい総合開会式が行われ、本格的な熱戦のひぶたが落とされましたが、県内では先行競技で既に熱い戦いが展開されています。まずは相撲からです。
高校スポーツの祭典・インターハイがいよいよ開幕。おととい鹿児島での総合開会式では、沖縄の選手団も堂々と入場行進しました。
一方、開会式に先駆けて県内では熱戦がスタート。県立武道館で行われた相撲競技では、個人、団体ともに中部農林高校が決勝トーナメント進出。
2年生ながらチームの大黒柱、木﨑誠仁(きざき・あきひと)。個人戦では圧巻の取り組みを見せます。勝てば予選突破が決まる一番では、予選全勝で勢いに乗って決勝トーナメントへ。
ところが…個人戦決勝トーナメントは1回戦敗退。残すは団体戦のみとなります
木﨑誠仁選手「自分が引っ張る気持ちで、上位入賞目指して頑張る。」
迎えた団体戦の初戦。大阪の強豪・近大付属との対戦でした。1チーム5人で3勝すれば勝ち上がる試合。
1人目を落とした中部農林は、2人目、主将でたった1人の3年生・喜屋武竜希(きゃん・ りゅうき)。2年生木﨑とともにチームを引っ張る存在ですが、今大会は足のケガで力を出せず、悔しい敗戦。
3人目も敗れて団体戦敗退が決まった中で4人目副将戦。木﨑が土俵へ。しかし、木﨑も寄り倒しで敗れ、チームは4連敗。それでも5人目の大将戦。1年生の與那覇大地(よなは・だいち)。
與那覇 大地選手「沖縄で5-0では負けられない。何としても自分が勝つという気持ちで。」
一矢報いた中部農林。最後に地元を沸かせました。しかし不本意な結果に、キャプテンは涙をぬぐいました
喜屋武竜希選手「多くの先生方やOBの先輩方がサポートしてくれていて、自分たちのためにやってくれたので、それに応えられるように勝って恩返ししたかった。」
木﨑誠仁選手「キャプテンが引っ張ってくれたから、ここまで来た。結果は負けてしまったが、みんな力を合わせて出し切って、この大会がまた来年、次の国体につながってくると絶対に思う。」