さて今度の日曜日に投開票を迎える参議院議員選挙。事実上の一騎打ちとなった沖縄選挙区の戦いも終盤戦です。最後の訴えが続いています。
参議院選挙沖縄選挙区には自民公認で、公明と維新が推薦する新人の安里繁信(あさと・しげのぶ)さん。オール沖縄が推す無所属新人の高良鉄美(たから・てつみ)さん。諸派新人の磯山秀夫(いそやま・ひでお)さん。無所属新人の玉利朝輝(たまり・ともてる)さんの4人が立候補しています。参議院選挙沖縄選挙区には届け出順にご覧の4人が立候補しています。
選挙戦は安里さんと高良さんの事実上の一騎打ちとみられ、きのうから選挙戦は終盤戦の3日攻防へと突入。両候補は残された時間の中で1人でも多くの有権者の支持を得ようと舌戦が繰り広げられています。
主な政策として、新しい沖縄振興計画の実現や離島振興の重要性を訴えてきた安里さん。選挙戦の中で重点を置いて訴えているのは県民同士、県と政府の対立をやめることで沖縄を前に進めたいという思い。そのために政権与党の一員となり政府に沖縄の思いや現状をしっかり伝えたいと訴えます。
安里候補 7月18日(木)午後 県庁前「対立から対話に切り替えていきましょう。そろそろ政府との信頼関係を再構築していきましょう。一緒になって新しい時代を作っていきましょう。その政治の安定なしには経済の成長はない。」
安里さんの選挙戦の中で目立ったのは若者による応援でした。きのう那覇市内で行われた安里さんの街頭演説でも若者が一緒になって安里さんの支持を呼び掛けていました。精力的な選挙活動を展開してきた安里さん。ここまでの選挙戦に手ごたえを感じています。
安里候補「手ごたえというのがどこまでが手ごたえかわからないですかど、必ず勝てるというそんな感じがします。ちゃんと足止めて耳貸してくれるので、僕なりにはそこに対して一生懸命訴えていくしかないので、全力を尽くすのみですね。」
一方の高良さんは憲法改正への反対や秋に予定されている消費税の増税にも反対を強く訴えてきましたが、一番の主張は辺野古新基地建設の反対です。県民投票などで何度も民意が示されながら国による工事が強行されるのは民主主義を踏みにじるものだと主張しています。
高良候補 7月18日(木)うるま市街頭演説「沖縄の県民の民意しっかり伝えてまいります。その民主主義の危うさ、私は憲法を用いてしっかりと議論をしてまいります。」
高良さんは今回玉城知事などとセット戦術で選挙戦を展開してきました。特にこの議席を守ってきた糸数慶子参議院議員とは多くの日程を共にし、有権者に支持を訴えてきました。平和の一議席の後継者として挑んだ今回の選挙。髙良さんも手ごたえを感じていました。
高良候補「街頭で演説をしているときに、演説一つ一つに対する拍手の大きさがずいぶん変わってきてるなというのがあるので、名前と同時に政策の中身をしっかりと皆さんが掴んできているのがよくわかります。」
事実上の一騎打ちとなり自身の主張や訴えを有権者に届けようと精力的に活動を行ってきた安里さん、高良さんの両候補。残された2日間。意気込みを語りました。
安里候補「もう新しい時代だから、新しい政治の流れを我々の手でもう一回作り上げていきませんかという提案をさせていただいています。ですから政策論争とかいうのはこれまでたくさんやってきたわけですから、最後はその一点に絞って心からの訴えをさせていただきたいなと思っています。」
高良候補「反応見ているとすごくいいので、このままこの調子で反応をずっと高めていくということで負けられないので、私ども多くの皆様の期待と要望、願いもあるのでこれをしっかり100%出していきたい。」
また今回の選挙戦で磯山さんは政府が国民に必要最低限の生活を保障する収入を支給する制度「ベーシックインカム」の実現。玉利さんは辺野古新基地建設に賛成の立場で軍民共用化を実現させ経済を活性化させることをそれぞれ主張してます。
基地、経済、貧困対策など様々な課題が山積する沖縄。県民はどのような判断を下すのでしょうか。投開票は今度の日曜日です。
注目の参議院選挙、QABでは日曜日、当日の午後7時58分から「選挙ステーション」でお伝えします。