6月27日、沖縄こどもの国を脱走した14匹のサル。その逃走劇は3日間続き、29日、全てのサルが捕獲されました。先週木曜日、沖縄市の沖縄こどもの国から、ヤクシマザル14匹が脱走。
沖縄こどもの国「申し訳ございませんでした。職員のほうでカギの閉め忘れがあったというをそこから逃げたというということを聞いてところ」
脱走の原因は飼育されていたオリのカギの閉め忘れ。ここからおよそ50時間にも及ぶ”サルとヒトの攻防”が始まりました!
逃げたのはボスザルで、西郷隆盛からその名をもらった「さいごう」を筆頭に大人のサル8匹と、子ザル6匹の全部で14匹。
こどもの国では園を臨時休園し警察、消防など100人態勢で捜索しました。
「サルが木の上に登って、動いている様子が確認できます。サルの本領を発揮しています」
住宅街のすぐそば。近隣住民も不安を隠し切れません。
捜索1日目は、午前中に2匹を捕獲。夜になると母ザルの「さばこ」が子どもの「さばみそ」を連れて自ら園に戻り、合わせ4匹を捕獲。
それでも近隣住民に危険が及ばないよう、24時間態勢で捜索が続きました。
捜索2日目。この日は早朝にボスザルの「さいごう」を捕獲。これにより集団行動をとるサルたちの捕獲が早まる可能性が出てきたことで神里園長も少し安堵の表情を覗かせました。
しかし…
金城圭吾記者「サルは、あちらこどもの国の方向から走ってきて、島袋小学校のプールに入ったのち、追いかけてきた職員から逃げるように、林に入っていったということです」
これまで園の中に囲いこまれていたと思われていたサル。しかし街中での目撃情報が飛び出し、一気に緊迫。
捜索3日目。午前中に3匹を捕獲すると午前11時半ごろ、ついにそのときが来たのです。
最後の一匹、おはぎが捕まり、ついに14匹全部を捕獲。逃走3日。逃走劇が幕を降ろしました。
沖縄こどもの国神里興弘園長「全頭捕獲し、宿舎に収容いたしましたことをご報告させていただきます。不安を与えてしまいましたことに対して改めて深くお詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした」
金城圭吾記者「ただいま開園5分前です。このように50人近くの人が列を作っていて、久しぶりの開園を心待ちにしているんです」
沖縄こどもの国は3日ぶりに開園。客のお目当ては、もちろん…
客(女の子)「サルです。小さい子もいるし、捕まって良かった」
サルたちは、脱走の影響なのかややお疲れの様子。園のスタッフもまた、お疲れの様子でした。
沖縄こどもの国動物園課・大宜見こずえ課長「サルたちは何事もなかったかのように過ごしている感じはしますね。いつもの毎日、いつもの朝に戻ってきて安心しています」