知事自らが沖縄の基地問題の現状を全国に発信するキャラバン、最初のシンポジウムが東京で開催されました。
会場のオープンと同時に続々とやってくる聴衆。
石橋記者「シンポジウムが始まる10分前、会場の席はほとんどが埋まっていて関心の高さがうかがえます」
基地問題を各地で訴える全国キャラバンの第1弾、東京でのシンポジウムには200人を超える人が集まりました。
玉城知事「為政者による圧力が今日に至るまで続いているその最たるものが辺野古の現状だと」
玉城知事はキャラバンを通じて国民世論を喚起し辺野古の埋め立て阻止につなげたい考えです。
船越記者「埋め立てに使われる土砂が先ほどからK8護岸を使って陸揚げされています」
辺野古の埋め立て工事をめぐっては国がきのうK8護岸を使って土砂の陸揚げを始め、工事の加速を狙っています。
これに対して、県は「当初の計画にはない係船機能を勝手に追加し、周辺環境への影響を顧みることなく海上搬入や土砂の陸揚げ作業を強行することは暴挙以外のなにものでもない」と強く批判しています。工事の中止を求める行政文書を防衛局に送りました。
玉城知事「私たちがどんなに声を上げても、国民がどうせ、そういうことを知らないんだから声を上げないんだからとたかをくくられたら政府はやりたい放題です」
また、沖縄国際大学の前泊教授は新基地建設に反対する沖縄の声が国に届かない現状をふまえ日本は民主主義国家ではないと強調しました。
沖縄国際大学・前泊博盛教授「県民投票についても同じようにですね、意思表示をしたにも関わらず、無視をされてしまう。みなさんは、この国の主権者でありますけれども、主権者が主権者たる瞬間というのは投票の瞬間だけです」
玉城知事をはじめ参加したパネリストたちが問題解決のためには「自分の事として考えていく必要がある」と訴えていました。
訪れた人の感想「(沖縄の基地問題は)日本全体の問題だし、身近な問題なんだなと思いました。東京で沖縄を考えるってことをやってみたいなと思いました」「もっともっと、今、関心を持っていらっしゃらない方に広がっていってほしいなっていうふうに思いました」
全国キャラバンは、今後、札幌や福岡など年内に5カ所で開催される予定です。