「めざせ甲子園」5校目は、八重山商工です。離島の高校だからこその逆境をバネに全員キャプテンでこの夏に挑みます。
2006年、全国で初めて離島勢として夏の甲子園に出場し島を沸かせた、県立八重山商工。ことし、チームを引っ張るのは・・・打撃の要、4番下地裕哉。1月の野球部対抗競技大会、打撃部門で2位とそのパワーは県内でもトップクラス!!一方、投手陣では、春からエースナンバーを背負うキャプテン・西平塁。夏に向け、チームの力は確実に上がってきています。
西平塁主将「みんないい感じにテンションも上がってきてるんで、この調子を落とさずに、しっかり夏に向けてやっていきたいなって思います。」
キャプテンが自信を見せるチーム力アップの裏には、こんな取り組みが、、、
具志堅君「こんにちは!」あちらでも、、「こんにちは!」こっちにも、、「こんにちは!」しきりにあいさつする具志堅選手、そのわけは?
自分はこのチームでパートキャプテンというのがあって、あいさつのキャプテンとして、お客さんとか来賓が来たら挨拶してます。
あいさつキャプテン!?八重山商工!チームにはこの他、環境整備キャプテンなど、ひとりひとりが責任と自覚を持つため、様々な”キャプテン”がいました。
「学校生活キャプテンです!」具体的にどんなことするんですか?「テスト期間中にみんなにテスト分からないところがあったりしたら、自分から積極的に教えて、、」
では、学校生活キャプテンの仕事ぶりを拝見してみましょう!
きびしいですか?本田君「こいつっすか?厳しいっす」「1番赤点多いんで」本田君「いや、なんでそれ言う?」「野球引退したら毎日勉強ということに、、、」それでいいですか?本田君「はい、いや、今からでも、、」「ちゃんとやれよ!」 本田君「はい!」
それぞれが”キャプテン”の自覚を持つことでチーム力アップへと繋がりました!
西平塁主将「今まで全部自分にまかせっきりみたいなところがあったんですけど、それがキャプテンをやることによって、ひとりひとり責任と自覚がついてきて、そこがよかったんじゃないかなと思います。」
それぞれが責任を持って部活に挑む。その姿勢は本島遠征合宿にも反映されていました。離島ゆえに苦労が多い選手たちが今回の合宿を実現させるために行ったあることとは・・・
先月4日、ゴールデンウィークを利用して八重山商工ナインは、沖縄本島へ合宿に来ていました。
西平塁主将「自分たちは商業と工業の高校で、両方の商業大会・工業大会があってそれで、夏も春も秋も(大会が)あって、親に相当負担がかかるので。」
亀田楓真副主将「去年10月ごろから、ゴールデンウィークで遠征するとなって、10月からアルバイトをしていたんですけど。」
去年の10月から2月の冬トレ期間中、毎週土曜日は午前8時から午後5時まで当時の15人の部員のうち、10人は練習、残り5人とマネージャーでパイン畑でアルバイトし、全員でゴールデンウィークの遠征費を準備したのです。
上原 拓 監督「自分たちでやりたい野球をやりに行く遠征なので、自分たちでしっかり稼いで、試合の度にお金がかかるという点や、練習相手が限られるという点は、いわゆる離島のハンデとよばれるところについて、彼ら自身の力で克服できるかなと(いうところで始めました)」
下地裕哉副主将「(アルバイトは)きつかったです。農業がきつかったです。自分たちのお金だけできたという実感みたいなのがあってうれしいです。」
内野太陽選手「あんなに働いてこの合宿1回分しか出せないというのがわかったので、親に感謝するということがわかりました。」
逆境を力に!心身共にアップした八重山商工ナイン!”全員キャプテン”で夏に挑みます!
西平塁主将「しっかり自分たちが一戦一戦勝って甲子園に行けるように、とにかく楽しんで思いっきりプレーしたいなって思ってます。」
全員集合「青春 完全燃焼 いくぞ甲子園 お~!」