続いては「めざせ甲子園!」きょうは沖縄尚学です。甲子園の大舞台から遠ざかって5年。強豪校として夏に挑むチームの原動力は”悔しさ”でした。これまで春の選抜で2度の優勝を遂げ、その名を全国に轟かせてきた”沖縄尚学”今も球児たちが憧れる強豪だ。
沖縄尚学1年菊池雄馬選手「甲子園で(沖尚の)野球を見て来たいと思った。まとまりがすごく良くてあいさつから声がしっかり出ていて学びたいと思った」
沖縄尚学1年前田晃和進(こうのしん)選手「甲子園で沖縄尚学を見た時に元気な姿だったり選手一人ひとりの輝いているプレーを見て来たいと思った」
しかし、その甲子園からは4年連続で遠ざかっている。
沖縄尚学比嘉公也監督「学校では甲子園に絶対に行くということを求められているチームだと思っているのでそういった意味で言うと96回大会を最後にこの4年離れているというところは問題。勝ちたいという気持ちは一人ひとり持っていると思うのでもっともっと自分で考えて動くということを残りの1カ月で出してほしいと思っている」
チームの課題に”自立”を掲げる比嘉公也(ひが・こうや)監督。戦力評価はオール3と厳しめで、選手たちのさらなる発奮を促している。
2014年以来の夢舞台を目指し、もがき続ける選手たち。その胸にはある”悔しさ”があった。沖縄尚学は先輩たちと臨んだ去年の夏にサヨナラ負けを喫した北山にこの春もサヨナラで敗れたのだ。この敗戦に責任を感じていたのが、1年生からベンチ入りし、前のチームでも打線の主軸を担ったキャプテンの水谷留佳(みずたに・るか)だった。
沖縄尚学水谷留佳主将「サヨナラ負けという夏と同じような負け方をしてしまって一番に思い浮かんだのは、先輩方に申し訳ないなという思い」
先輩たちの思いを受け継ぎ、キャプテンになった水谷だったが、結果が出ず、自信が持てずにいた。試合後のベンチでは仲間に声をかけることさえできなかった。そんな水谷を支えたのは。
沖縄尚学水谷留佳主将「池間さんは頼れるキャプテンだったし何でも言える存在だったので自分が調子が上がらない時は相談するようにしていた」
前チームのキャプテン・池間大智(いけま・だいち)さん。悩む水谷に「2度もサヨナラで負けるって事は絶対意味がある」「頑張れよ!キャプテン」とエールを送り続けてきた。
沖縄尚学水谷留佳主将「自分に自信を持って行動しろと言われて少しは自分に自信を持って行動するようになってから、堂々としている自分がいて少しでも頼りにしてもらえたらいいなと思っている。何事にも恐れずに先頭にも立って一番に行動するということを心がけてやっている」
悩みながらも懸命にチームの先頭に立ち続ける水谷。その思いは、ナインたちにも届いている。
沖縄尚学仲村渠春悟選手「今はもうチームを引っ張ってくれるのでプレーでも引っ張ってくれる存在」
キャプテンを先頭に夏へと向かう沖尚ナイン!その勢いは増してきている!投手陣は、背番号1をもらいながら、春はけがで1試合も投げられなかった比嘉大智(ひが・だいち)が復活!
沖縄尚学比嘉大智選手「試合で投げないで負けるという情けないという気持ちが大きくてやっぱり自分が投げてしっかり夏は勝ちたい」
その比嘉に代わり、秋・春と投げ続けた仲村渠春悟(なかんだかり・しゅんご)がこの夏のエース候補に!
沖縄尚学仲村渠春吾選手「監督からはお前がエースと言われているのでそういう自覚を持って取り組んでいる」
打撃では、神里航平(かみざと・こうへい)ら上位打線の活躍に期待がかかる。そして、その打線の主軸・4番を任されるのが通算27本塁打のキャプテン!水谷留佳だ!もう同じ悔しさはいらない!この夏、沖縄尚学がてっぺんを取りに行く!
沖縄尚学神里航平選手「夏は今までよりもピッチャーのレベルが上がってくると思うので、打率は3割以上残して出塁率は5割を残せるようにチームに貢献できるように頑張っていきたい」
沖縄尚学比嘉大智選手「ここは総力戦で束になって戦っていきたい」
沖縄尚学水谷留佳主将「3学年がまとまって甲子園という目標に向かって頑張りたい」
「行くぞ甲子園」