1万6000件。これは2018年度の1年間で起こった車のトラブル件数です。特に多いのがバッテリー上がりやタイヤのパンクなんですが、そんな時、頼りになるのが24時間いつでも駆けつけるJAFロードサービス隊です。今回はそんなロードサービス隊に去年入社した、新人隊員の奮闘に密着しました。
突然の車のトラブルに遭った、ドライバーのもとへ24時間・365日、いつ、どこへでも駆けつける!それがJAF、日本自動車連盟。
北東さん「横断歩道確認。右左確認よし。」
運転中も確認作業を怠らないのは、去年11月にJAFに入社した北東聖良(ホクト・セイラ)さんです。
北東さんの仕事は主に、バッテリー上がりやパンク修理。レッカー車の運転などは、まだ先です。
北東さん「(Q.やりがいは?)難しい中でも頑張ってトラブルを解決することでお客様に喜んでもらえる。笑顔を見ることです。」
いつ出動するかわからないJAFの仕事。待機している時間も無駄にはしません。
北東さん「(Q.今何してる?)社内に入ってきたメールを確認して情報を共有している。(Q.確認は毎日してる?)時間があるときに。ロードサービス隊は依頼が不定期に入るので。あ、入りました。」
早速依頼が入ってきました。現場に急いで駆け付けると、左の前輪がパンクした車が。パンク修理は新人の仕事!すぐに作業に取り掛かりますが。
北東さん「結構、がっちりはまってますね。根気よくやっていれば取れると思うので。」
困っている人を笑顔にしたい!新人隊員のタイヤ交換は、うまくいくのでしょうか。JAF新人隊員の北東隊員。1時間ほどかけて、タイヤの交換を終えました。
北東さん「なかなか苦戦しました。タイヤがなかなか外れてくれなかったのでどうしたらいいのかなと思いましたけど、根気よく頑張っていたら外れました。」
出動要請がない時でも社内訓練でスキルアップを図ります。今回は先輩隊員と一緒にバイクの詰み込み訓練です。走行中の衝撃でバイクが倒れないようにしっかり固定。なかなか上出来と思いきや。
北東さん「もう一回やりなおしてもいいですか。」
バイクを固定する際の角度がダメだったようです。北東隊員を指導する先輩隊員。実は3年前のJAF密着取材のとき当時新人隊員だった城間さん。3年後の今はレッカー車の運転も慣れたもの。現場に到着するとそこには乗り上げてしまった軽自動車が。見事に救出成功です。
城間さん「こういった作業はもともとできなかったので、時間はかかっていますが、どうにか安全には出せた。」
城間隊員。3年間の経験を経て立派な隊員に成長していました。
一方、新人の北東隊員の元に再び依頼が。何と車のボンネットの中に猫が入ったというものでした。この日は雨も降っていたため少し肌寒い陽気。こんな日はネコが温かい車のボンネットの中に入ることがよくあるそうです。
結局、現場では解決することができず、車ごとレッカー移動することに。こんな時、イライラする運転者への対応もまたJAF隊員の大切な仕事です。
北東さん「車のトラブルがあって心配しているお客様の心を落ち着かせることによって、故障した出来事が悲しい出来事で終わらないように、いい思い出になってくれたら。」
多い日で1日に40件もの要請があるというJAFロードサービス隊。観光客の増加でレンタカートラブルも続出する中、1年目の新人北東隊員の奮闘は続きます。
北東さん「困っている人を笑顔にできるような隊員になりたいです。後輩ができたときに助けに行けるような後輩になりたいです。」