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2019年9月、完成予定の沖縄市の多目的アリーナの建設地で発がん性のある有害物質「六価クロム」が、環境基準の5倍を超えて検出されていたことが市の調査でわかりました。これを受け、5月24日、県議会議員などが立ち入り調査を行い、市の担当者に、原因の究明を求めました。
24日午後、沖縄市山内のアリーナ建設現場に、県議や沖縄市議約10人が調査に入りました。この問題は、2019年2月、市が実施した土壌調査で、35地点のうち2つの地点から発がん性がある有害物質「六価クロム」が検出されました。最も数値が高かった地点では、0.275ミリグラムと基準値の5倍以上の値でした。
市は、六価クロムが自然環境に存在しないことや、この場所が1970年以前はごみ焼却場だったことから、報告書で、「廃棄物として埋め立てられたセメント廃材やクロムを含んだ金属製品の腐敗などに起因する」と推測。一方で、検出された2地点をすでにコンクリートで覆いかぶしたことから、「安全で、地域への影響はない」としています。
しかし、原因が特定されないまま工事を続行する市に対し議員からは市民の安全がないがしろにされているなど、厳しい指摘が相次ぎました市では、原因究明を進めるとともに、水質調査を実施することにしています。