金城キャスター「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。きょうのテーマは「洞窟に○○が大発生!?」です」
長田さん「はい、今回は、とある洞窟で、あるものが大発生している!という情報を聞きつけて、潜りに行ってきました」
金城キャスター「一体なんでしょう。気になりますね。早速、見ていきましょう」
長田さん「座間味島の北側に位置する知志というポイント。4月後半から大発生の噂になっていたので、実際に潜って検証したいと思います」
金城キャスター「何があるのか楽しみですね。わ~、泡がいっぱい!」
長田さん「泡の先にはたくさんのダイバー。みんなで目指すのは、一つの洞窟。 その目的は・・・」
金城キャスター「すごい!お魚の塊ですね」
長田さん「洞窟入り口に、リュウキュウハタンポの赤ちゃん!しかもすごい数」
金城キャスター「大発生とは、このことだったんですね。それにしても小さいですね」
長田さん「この赤ちゃんの体長は1cm~2cm。成魚は後ほど映像でお見せしますが、8cmまで成長しますので、本当に産まれたてのサイズです」
金城キャスター「ダイバーが通り過ぎると、右へ左へ移動してますね」
長田さん「面白いですよね。反対側からライト照らしてもらうと、幻想的な雰囲気になります」
金城キャスター「キラキラひかって素敵ですね」
長田さん「今度はダイバー目線で、群れの中に進んで見ましょう!この先に洞窟があるんですが、前もよく見えないレベルです」
金城キャスター「本当ですね。それだけ、密集しているってことですよね」
長田さん「そうなんです。噂を聞きつけたダイバーが、代わる代わるやってきます。今の時期だけ、見られる光景なんですよ」
金城キャスター「これだけの数がいると圧巻ですもんね。見にいきたくなる気持ちわかります」
長田さん「夏になると、体も大きくなって数も減り、洞窟中央付近に成魚が群れています」
金城キャスター「大人になると金色に輝いていて、綺麗ですね」
長田さん「成魚もいい被写体なんですが、この日はあまり撮影してもらえなかったです」
金城キャスター「恥ずかしがっているのかもしれませんね」
長田さん「成魚の合間を縫って、さらに奥へ進んでいくと・・・体長10cmほどの、小さなカノコイセエビの姿が」
金城キャスター「小さいといってもしっかりしていて立派ですね」
長田さん「まだ警戒心が薄いのか、比較的見やすいところにいました。今年は、ハタンポもエビも赤ちゃんラッシュかもしれませんね」
金城キャスター「可愛らしい姿でしたね」
長田さん「入り口から40mほど進んだところで、水面へ向けて浮上して行きます。ダイバーが吐いた泡を見ながら水面に顔を出すと・・」
金城キャスター「わ~、船が沢山!」
長田さん「乗ってきた船を眺めながら、泡の中にいるとまるで温泉に浸かっている気分になれます」
金城キャスター「気持ち良さそうですもんね」
長田さん「帰りは、来た道を戻ることになりますが、もう一度リュウキュウハタンポの成魚に挨拶しつつ、赤ちゃんの群れに別れを告げてから、ボートへと帰ります」
金城キャスター「あれだけの数がいると凄い見ごたえがありますね。今の時期が一番見ごろなんでしょうか?」
長田さん「まだまだ小さいこの時期も可愛らしいですが、一番の見頃は、もう少し成長した6月頃かもしれませんね」
金城キャスター「そうなんですね。暑くもなってきましたから、これをきっかけにダイビングするのもいいかもしれませんね。長田さん、今日もきれいな映像をありがとうございました。以上、楽園の海でした」