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与那国に里帰りする際、財布をなくしてしまった高校生とその高校生に航空券代の6万円を貸してくれた見知らぬ恩人。その2人が感動の再会を果たしました。
再会を果たしたのは沖縄工業高校2年の崎元颯馬さんと埼玉県の病院に勤める医師の猪野屋博さんの2人です。
2人の出会いは2019年4月。おじの葬儀のため、古里の与那国島に戻ろうとモノレールで那覇空港に向かっていた崎元さんは、途中で航空券代の6万円が入っていた財布をなくしてたことに気付きました。しかし崎元さんが途方に暮れていたそのとき、事情を聞いて6万円を手渡してくれた見知らぬ男性が。その男性のお陰で崎元さんは無事葬儀に出席することができたのだといいます。
2人の再会は、崎元さんが困っていた時に助けてくれた恩人にお金を返したいと新聞で呼びかけたことから実現しました。
崎元さんは「会えて直接お礼が言えたことはうれしいです」と話しました。崎元さんは借りた6万円を返すとともに、授業で作った文鎮に猪野屋さんと自分の名前、「感謝」の文字を入れプレゼント。さらに崎元さんのお父さんからは、与那国島の親戚一同からの感謝として、自身や親せきが作るお酒や黒糖が贈られました。
猪野屋さんからも崎元さんにプレゼントが。それは2人が出会うきっかけになった財布。崎元さんは「なくすまいと、落とすまいと思いました」と話しました。
また猪野屋さんは「(周りからは)騙されたということになっていたので、涙が出るほどうれしかったです」と話しました。颯馬さんは「猪野屋さんに声かけていただけただけで、自分も少しでも落ち着けたので、声をかけて困っている人に話を聞けるような人間になりたい」と話しました。