県内企業の話題をお伝えするQビズです。きょうの話題はサンゴ。こちらに用意したもの・・・これもサンゴなんです。これ、サンゴが死んで風化した「風化造礁サンゴ」と呼ばれるものなんですが今、このサンゴを活用した商品が世界から注目されているんです。
サンゴについて、まちの人はどれくらい知っているんでしょうか!?
Q.何だとおもいますか?
家族「なんでしょう。これなに?砂?わかんない」
女性「砂にしか見えないんだけど」「わたし、きなこかとおもいました」
Q.食べられるって知ってました?
男性「初めて知りました。海の砂になるやつでしょ!サンゴって!」
鑑賞するだけでも、食べるだけでもないサンゴの活用方法をきょうは紹介します。今帰仁村の「沖縄サンゴ」は死んでしまったサンゴ「風化造礁サンゴ」を活用して商品開発しています。
風化造礁サンゴは浅い海に生息していたサンゴ礁が長い年月をかけて風化などによって、海の底にたまったものでミネラルを豊富に含んでいます!
沖縄サンゴ北村社長「まだまだ(サンゴの)価値を知っている方は専門家の中でもほとんどいらっしゃらなくて、その橋渡しだけは私たちの会社がするべきことだなあと」
沖縄サンゴでは、サンゴに含まれるこの豊富なミネラルに注目し健康食品のほか、ミネラルウォーターを作るろ過材などを製造しています。
川鍋喬(たかし)工場長「うちの原料となっている海砂です」
山城キャスター「これはサンゴですよね、?」
川鍋喬工場長「もちろんサンゴです!」
山城キャスター「うわ、すごいきめ細かいですよ。ちなみに今、何トンくらいあるんですか?」
川鍋喬工場長「これで今、600トンぐらい!」
山城キャスター「600トン!?」
サンゴ粒は、県が定めた海域から県の許可を受けた業者が採取しています。需要が高いのは、ミネラルウォーターを作る「ろ過材」製造する工程は、全部で4つです!
(1)まず、サンゴに含まれる塩分を取り除くため、洗浄し2㎜以下のサンゴ粒を選別していきます。
(2)次に、工場内にサンゴを運び、再び洗浄・脱水。
川鍋喬工場長「遠心分離機で脱水するとこうなるんです」
山城キャスター「こんなパラパラに」
川鍋喬工場長「そうなんです!!」
(3)このあと乾燥させ、高温殺菌します!
川鍋喬工場長「(殺菌した)サンゴをしたからあげて、この中に落とし込みますそして、このコンベアを使って、ふるいわけます粗いものと細かいものにふるいわけします」
川鍋喬工場長「こちらのは細かいもの。これが今、浄水スティックに入っています。」
山城キャスター「こんなに細かくなるんですね!」
川鍋喬工場長「そうですね、これが最終工程で仕上がってくる製品になります」
袋詰めして完成です!
商品は、今、海外から熱い視線が注がれています!
去年、沖縄サンゴが製造した総生産量のうち半分以上の6割が、海外へ輸出されていました。
先月22日には、ロシアやヨーロッパなどから沖縄サンゴの商品を愛用する225人が今帰仁の工場を見学するなど、注目の高さがうかがえます
沖縄サンゴ北村社長「サンゴの価値というものの深さをよく知ってお帰りになりました。とても小さな村里ですけど、大きな大きな国際親善がはたせたかなあとおもいます」
沖縄サンゴでは、今、農業用の土壌改良材の研究もすすめています。
沖縄サンゴ北村社長「今、農業にわたくしたちは大きな力をいれようと思っておりまして、オーガニックのオーシャンミネラルという総合的な力で土の元気を取り戻していきたい」
生きている間も、命を終えたあとも、人々に恵みをもたらすサンゴの可能性が注目されています!