玉城知事が、政策の柱として掲げている「万国津梁会議」。玉城知事は5月30日に、基地問題について話し合う初会合を開くことを発表しました。
玉城知事は「今回、万国津梁会議の人権・平和の分野において、米軍基地問題に関する万国津梁会議を立ち上げることといたしました」と話しました。
万国津梁会議は「人権・平和」や「教育・福祉」など、5つのテーマについて議論するものです。
17日は、アメリカ・ジョージワシントン大学のマイク・モチヅキ准教授や沖縄国際大学法学部の野添文彬准教授など、基地問題について話し合う5人の有識者の顔ぶれを発表しました。
玉城知事は「委員のみなさまには、沖縄の置かれている厳しい状況や、国際情勢の変化などを踏まえたうえで、在沖米軍基地の整理縮小に向けた議論をお願いしたいと考えております」と話していました。
ようやく動き出した玉城流の政策。沖縄国際大学前泊博盛教授は「国会議員も務めてきた玉城知事がどういう取り組みができるか、安倍政権にいじめられないような態勢を、どうとることができるかがポイント」だと指摘しました。
沖縄国際大学の前泊教授は、安倍政権や国民だけでなく、国際世論を味方につけられる具体的な戦略が必要だと強調します。
前泊教授は「個別具体的な戦略が構築されないといけないと思います。行政的にもあるいは政治的、経済的にも従来のルールを無視するような安倍政権が誕生していますから、ルール無視の政権に対する対応は、ルールに従ってやろうとすると大変厳しいと思います。じゃあどういう方法があるか、国際世論も含めて対応を考えていく必要があります。安倍政権にとって最大の弱点はアメリカです。トランプ政権です。トランプ政権に対して、どういう働きかけができるかどうかが、ひとつの勝負どころだと思います」と話しました。
また前泊教授は、万国津梁会議が、県民に開かれた場になることを期待しています。前泊教授は「個別具体的な対応策、しかも長期的ビジョンに立って、短期的に解決する方法をあと3年半の任期の中でしっかり解決できるようなアクションプログラムを構築する必要がある。県民も一緒にやっていける政策をつくっていってほしい」と話しました。
万国津梁会議は、5月30日に初会合が開かれます。