※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

さて、ここからは沖縄タイムス論説委員の赤嶺さんが注目する話題について考えていきます。まずはこちらを・・・

赤嶺さん「この記事ですが先月30日にタイムスが取り上げた県内のホテルで深刻化する人手不足についての記事です」

県内観光は好調なんですが、一方で、それを支える人材が不足する現状があるんですね。関係者に話を聞きしました。

沖縄大学就職支援課金城さん「ここ数年、右肩上がりで求人も増えていまして、基本的に3月1日以降に続々と新卒の求人が増えています」

う話すのは沖縄大学就職支援課の金城さん。ホテルの求人は増えていると言うのですがとうの大学生にマイクを向けてみると・・・

女性「ホテルはちょっと考えていないですね」

男性「仕事ができる人も低い人も給料が一緒だったりするホテルもあるので、こういうところは能力に応じて給料をあげていった方がいいなって思っていましたね」

女性「何人か友達が働いているのでやっぱり体力的にも必要だし、精神面も大変で、その中でちょっと給料面も少ないときはあるけどでも接客してお客様からありがとうって言われたらうれしいっていっているので」

県内ホテルの人手不足の実状と課題

一方、県内ホテルの人手不足に ユニークな対応をしているのがザ・テラスホテルズグループです。グループではこのほど女子ハンドボールチームを誕生させました。

これは、グループの連帯感を高めるために一丸となって応援できるものがないか考えていた企業と、県内で人気のハンドボールを職業にしたいと願う若者との思いが、うまくマッチングした形となり、人手不足の効果的な対策となったのです。

学生からは率直な声もありますね。赤嶺さん実際にタイムスが取材して、どのような現状が分かったんですか?

赤嶺さん「はい。今回の人手不足84%というショッキングな結果は沖縄タイムスが県内の主要ホテル120社対象に働き方改革に関するアンケートで浮き彫りになったものです。それによると、県内では6年連続観光客が増加する一方で沖縄のリーディング産業とされる観光業界が人手不足にあえいでいる状況が分かりました」

人手不足によって懸念されることは何でしょう?

赤嶺さん「人が足りないことで、残業の増加や休日出勤など、業務負担が増加しそれに伴うサービスの低下などが懸念する声が多く聞かれました」

離職率の高さなどもあるようですがどのような解決策がとられているのでしょうか?

県内ホテルの人手不足の実状と課題

赤嶺さん「はい。ホテルでは様々な方法で対応しています。こちらにまとめてみました」

(1)待遇改善で雇用の確保(2)託児所設置など働く環境の整備(3)外国人の積極雇用やシステムの自動化

赤嶺さん「やはり賃金アップなどの待遇改善によって雇用の確保。託児所や社員寮の設置など、働きやすい環境づくりも不可欠です。また、福利厚生など、安心して働ける仕組み、工夫も必要です。また、外国人従業員の採用や、自動精算機の導入などで対策するホテルもありました。解決は簡単なことではありません。企業によって規模も体力も違います。しかし今、1千万人近い観光客が訪れる中、観光業界が沖縄に果たす役割は大きく、それを支えているのが働いている一人ひとりであることを忘れてはいけません。より観光が発展するためにも働く人の環境を改善することは一番に取り組む課題です」